実録!台湾語学留学生と停留・居留ビザ申請

留学

台湾に一年以上の留学をする場合は、基本的にビザの申請が必要になります。

本記事では筆者の体験を元に、台湾に語学留学していた際にビザをどうしていたのかご紹介します!
ビザ延長の方法や、停留ビザ→居留ビザの切り替えや、筆者の挫折ポイントなども赤裸々に語ります。

前提条件

・交換留学ではなく、大学を休学にしての自費留学

・学校は國立臺灣大學文學院語文中心中國語文組

・一年間(=4ターム)の滞在

停留ビザと居留ビザ

台湾が発行しているビザは、一番大きく分けて停留ビザと居留ビザの二種類があります。

基本的に最初に入国する場合は停留ビザを申請し、停留ビザの期限が切れてしまう前に必要に応じて居留ビザに更新する形となります。

停留ビザは観光用、ビジネス用、交換留学用、語学留学用に分けられます。それぞれ入国の目的によって、申請の時に必要になる書類が異なります。また、居留ビザに切り替えることができるかどうかも異なります。

語学留学用の停留ビザの書類集め

語学の勉強のために滞在する場合、必要なものは以下の通り。

1、旅券及びその写し1通:申請時に残存期限が6ヶ月以上

2、一般ビザ申請書1通(本人の旅券と同じ署名が必要)

3、証明写真2枚(3.5cm x 4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの)

4、留学先の学校の入学許可書原本とその写し1通

5、銀行または郵便局の残高証明書原本1通(発行機関の印鑑の押印或いはサインがあるもの)とその写し1通

(発行日から3ヶ月以内のもの)(50万円以上)

6、学習計画書1通(中国語学習の動機と学習計画)

7、査証手数料(「旅券、査証、証明関係手数料」のページ参照)

8、所要日数:翌日発行(休館日を除く)(状況によりそれ以上の日数を要する場合もある)

引用元:停留査証 – 台北駐日経済文化代表処

1、旅券及びその写し1通:申請時に残存期限が6ヶ月以上

筆者の場合はパスポートの期限がちょうど切れかけていたので、パスポートを申請するところから始めました。家から近い川崎市のパスポートセンターを利用しました。10年用を申請したので、160000円。

2、一般ビザ申請書1通(本人の旅券と同じ署名が必要)

これはウェブサイトから製作します。線上填寫簽證申請系統から申請できます。ワーホリや労働者ではないので、「一般簽證申請」を選択して進むと以下のようなフォームが現れます。

日本語はないので、英語と繁体中文で何を聞かれているのか確かめながら進んでいきます。

全部で4ページあり、少し長いのでパソコンでの記入をオススメします。画面下の「save draft」をクリックすると書き終わったところまでの下書きが保存できるので、途中で確認が必要になる場合はこの機能が便利です。

全て登録できると上のような画面になります。「列印」と書いてあるボタンから印刷するか、画面上部に赤い文字で表示されているナンバーを控えておきましょう。

記入から1ヶ月以内にパスポート申請を行わないと自動的に消えてしまうので注意。

3、証明写真2枚(3.5cm x 4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの)

3.5cm x 4.5cmパスポートと同じサイズなので、パスポート申請の際に多めに印刷しておきました。マイナンバーカードの申請にも使えます。

4、留学先の学校の入学許可書原本とその写し1通

これが一番入手に手続きが必要でした。台湾大学語文中心にネットから入学申請をすると郵送されてきます。

台湾大学語文中心の場合の入学手続きはこちらの記事に。

5、銀行または郵便局の残高証明書原本1通(発行機関の印鑑の押印或いはサインがあるもの)とその写し1通(発行日から3ヶ月以内のもの)(50万円以上)

筆者は三菱UFJ銀行を使っていたので、最寄りの支店で申請しました。台湾大学語文中心にも提出する必要があったので、2枚まとめて英語で発行してもらいます。英語でも日本語でも変わらず756円でした。

6、学習計画書1通(中国語学習の動機と学習計画)

最初に目に入った時には「これはどんなものを書くのだろう」と戸惑いましたが、思ったより大きな負担になる作業ではありませんでした。

学習計画書 – 台北駐日経済文化代表処からテンプレートがダウンロードできますが、簡易な作りのものです。

これにそれぞれ300字の作文のようなものを書いて提出します。

動機は素直に書いたし、学習計画についても語学学校サイトに書いてあることをなぞりながら書いたら何事もなく受理されました。

7、査証手数料(「旅券、査証、証明関係手数料」のページ参照)

一回台湾を出国したら無効になってしまうシングルのビザの場合は5300円、何回も出国できるマルチのビザの場合は10500円。

節約したいならシングルを選んでもいいですが、もし緊急の事態などで止むを得ず出国した時にもう一度書類をかき集めて申請し直す形になってしまいます。筆者の場合は、高齢の祖父の健康状態が少し心配だったのでマルチを申請しました。

停留ビザを入手

以上の書類が揃ったら、最寄りの台湾の大使館的なはたらきをしている「台北駐日経済文化代表処」で申請します。東京の分所のグーグルマップでの評価が異常に悪く、どんな怖い接客をされるんだろう…と怯えて向かいましたが、少なくとも筆者の使った横浜分所は和やかな雰囲気でした。

若い台湾人のお兄さんに書類を提出して、申請の日は終了。

数日してからビザの受け取りに戻ると、パスポートの1ページにペタリとシール状のビザを貼ってくれました。このような形になると知らなかったので、ちょっとびっくり。

台湾らしい装飾のついたビザを無事に手に入れて、これで渡航の準備は一つ整いました!

停留ビザを更新

語学の勉強用の停留ビザの最初の期限は90日。台湾に到着してから90日経つ前に停留ビザを180日分に更新する必要があります。180日が過ぎたら居留ビザを取得して居留証に切り替えなくてはならないので、その一歩前の段階ということです。

必要な書類は以下の通り。

1、申請表

2、パスポート本体

3、語学学校の在学証明書と出席記録

場所は、台北市に住んでいる場合はMRT小南門駅の近くの内政府移民署で行います。

スタッフの人たちが非常に外国人留学生慣れしていて、行って入り口で少しキョロキョロしているだけで「ビザ延長?はいこっち、座ってこれ書いてね」と案内してもらえます。なので、申請表などの書類は、あくまで筆者の経験上ですが事前に記入する必要はありませんでした。

語学学校の在学証明書と出席記録については、台湾大学だったらオフィスで発行してもらえます。師範大学は機械で発行するそうです。

停留ビザの更新については必要な書類も少なく、スムーズに進みました。

居留ビザの取得、挫折

次にビザ関係の更新が必要になるのは台湾に到着してから180日経過する頃です。

今までの停留ビザを、長期の滞在が可能になる居留ビザに切り替えることができるようになります。そして居留ビザを取得したら、居留証(ARC)の申請ができるようになります。

居留証はカード型の身分証明証で、これがあると台湾でバイトができるようになったり保険が受けられるようになったりと、いよいよ台湾の社会の一員にしてもらえるカードです。

ただ、結論から言うと筆者はこれの申請を断念しました。

書くのもためらわれる話なのですが、申請の時に必要な書類が問題でした。

採血を含む健康診断の受診が必要だったのです。

世界の何よりも注射針が怖い私はここであえなくここまで順調に更新してきた台湾のビザを手放し、ノービザ留学生になりました…。

日本人はビザを申請しなくとも、3ヶ月に一回台湾を出国していればノービザで滞在することができます。

これを利用して台湾に滞在し続ける日本人は少なくない数がいて、筆者もその一人となりました。(ノービザ台湾在住日本人の全てが採血が嫌だった訳ではないでしょうが…。)

まとめ

いかがでしたでしょうか。台湾留学のためのビザ申請〜居留ビザ取得の挫折までの道をお伝えしました。

とは言っても、出国費用もバカにならないので、ノービザ滞在という選択肢は一年という期限付きの留学だから可能だった選択肢です。

私だって、大学入学などの避けようがない節目では半泣きになりながら採血検査をこなすこともあります。

次に台湾に長期滞在する時には、採血くらいさらっと受けられるようになっていたいものです。

ちなみに、健康診断受診以降の居留ビザ入手の流れについてはこちらの記事でご紹介しています!

ちなみにノービザ滞在のために払った出国費用は、LCCで日本に二回帰って6万円、マレーシアに遊びに行って2万円。これを高いと思うか安いと思うか、どれだけ採血が嫌かによるでしょう。

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