ローカルスーパーを使いこなすために知っておきたいこと

旅行者にとってローカルスーパーといえば、バラマキ用のお土産を調達する場所ですが、留学生活では食料品や日用雑貨まで広くお世話になると思います。

実は、筆者が台湾の生活で最初に苦労したのは「欲しいものがどこで売っているか見当がつかない」ことでした。そこで今回は、まずは知っておきたい３大ローカルスーパーの特色をご紹介します。

なお、これらはあくまで筆者の主観なので、ご参考までにお読みいただければ幸いです。

台北で生活を始めるにあたり、まず訪れたい「大潤發　RTmart」

台湾ローカル企業が経営する大型チェーンスーパー。

台北市内だとMRT南京復興駅や「微風廣場(Breeze)」、「遼寧夜市」からも近くて便利な「中崙店」がおすすめです。

電化製品、日用品・雑貨、食品まで幅広く揃い、台湾メーカーのアイテムが多いのが特徴です。あくまで個人の主観ですが、仏系「カルフール」よりローカルで、「コストコ」より行きやすくて安い、といった印象があります。

台北市の真ん中にある超大型スーパー。地下2階にあります。地下1階にはファーストフードが数店舗入っています。

家電や重くてかさばる生活雑貨を買うならネット通販の方が安くて便利ではありますが、生活にすぐ必要な家電はここで買うのも手です。

生鮮食品も豊富に置いてあります。ただ、置いてある生鮮食品は他のローカルスーパーとさして変わらないので、自宅近くで買った方が何かと便利かも知れません。

「大潤發(RTmart)」中崙店の使い勝手の良いところは、シャンプーやサンダルといった生活雑貨、文房具まで品揃えが豊富なこと。一度にここでたいていのものが揃うので、生活のスタートに訪れるのに最適です。

文房具も一通り揃います。生活が落ち着いてからネット通販に移行するのも良いでしょう。

サンダルなどの普段履きも、リーズナブルなものがたくさん。選択肢が多いのが「大潤發(RTmart)」の良いところ。

お会計にはクレジットカードが使えるのも嬉しいです。台北のスーパーはどこでもレジ袋が有料なので、エコバックを用意していくと良いですね。

大潤發　RTmart　中崙店

住所：台北市八德路2段306號地下2樓

電話番号：0800-010-020

営業時間：7:30〜23:00

クレジットカード：VISA、Master等が使用可能

オフィシャルサイト：news.rt-mart.com.tw

オフィシャルFB：facebook.com/rtmart.tw

2019年5月現在の情報です。

24時間営業、コンビニ感覚で使える「頂好超市　Wellcome Supermarket」

香港系の総合スーパーで、台湾全土に多数店舗展開しています。その多くが24時間営業で、比較的リーズナブルな価格設定。クレジットカードも使用可能の場合が多いです。ちょっと広いコンビニ感覚で使えるスーパーといった印象。

全体的に何でも安い傾向にある「頂好超市(Wellcome Supermarket)」。個人的に生鮮食品が少し弱いイメージがあるのですが、他のスーパーと比較すると調味料や生活雑貨、お酒の品揃えが豊富なので、それらを調達するときに利用しています。

野菜売り場。以前に比べると有機野菜なども揃うようになってきました。

日本の調味料は揃いませんが、それ以外の基本的な調味料のラインナップが豊富なので、見ていて楽しいです。

ビールからワイン、シャンパンまで基本的なお酒はほとんど揃います。お得なキャンペーンも頻繁に行われています。

右上の赤いパッケージの「香瓜子」は台湾茶やお酒のおつまみにぴったり。クセになる味でおすすめです。便利になれた日本人にはちょっと面倒に感じるかもしれませんが、剥きながら友達や家族とおしゃべりするのが台湾流。

お土産コーナーが強いのも特徴的です。インスタント麺や台湾茶など、どれもローカルで人気のものが陳列してあるので、いろいろ試してみると楽しいですね。

食材から掃除用日用品まで、メーカーもののほか、リーズナブルなオリジナルブランドの展開もあります。

街中や夜市など、「こんなところにスーパーを出店できるなんてすごいなぁ」という立地にあることの多い「頂好超市(Wellcome Supermarket)」。その多くは地下にありますが、赤い看板が夜中まで煌々と光っているのですぐ目に付きます。24時間営業やクレジットカードが使えるのはやはりありがたいですよね。

頂好超市　Wellcome Supermarket　通化陽店

住所：106台北市大安區信義路四段296號B1

電話番号：02-2754-5386

営業時間：24時間営業

クレジットカード：VISA、Master、JCB等が使用可能

オフィシャルサイト：wellcome.com.tw

オフィシャルFB：facebook.com/wellcome.tw

2019年5月現在の情報です。

生鮮食品なら「全聯」一択

見る目の厳しい料理上手な主婦たちのご用達、台湾ローカル企業が展開する総合スーパー。台湾全土に多数店舗展開しています。生鮮食品は生産者から直接買い付けしているため、新鮮で安く手に入るのが特徴。筆者は普段から市場（ローカルのマーケットのこと）とこちら「全聯」を併用しています。

お店に入ると目の前に生鮮売り場があるのが全聯の特徴。毎日新鮮なものが入荷されるので季節感いっぱいです。

留学生が住む一人暮らし用のお部屋は、キッチンがない場合も多いかもしれませんが、「開伙不行(火を使ってはダメ)」という物件でも、契約時に大家さんに確認すると「電子爐(IHヒーター)はOK」と言ってくれることも多いので、聞いてみると良いでしょう。ポータブル式のIHヒーターを買うだけで、野菜や冷凍餃子を茹でたり、スープを作ったり、お家で簡単な料理ができます。

季節によって置いてある野菜はかなり変動しますが、取材時にはシャキシャキ感がたまらない「水蓮」などの青菜、庶民のコラーゲン「白木耳」が置いてありました。台湾ならではの食材が揃っているので、料理好きな方はきっと楽しめると思います。