みなさんはタロイモがどんな植物、食べ物かご存じですか?
台湾ツウ、台湾好きなら今更紹介するほどでもないかもしれないのですが、タロイモの魅力を広めたいと思ったので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!
台湾スイーツといえば、タピオカやマンゴー、豆花などが日本では有名ですよね。ですが、それらと同じくらい台湾人に愛されているものがタロイモです!
タロイモはサトイモ科に含まれ、東南アジアやオセアニア、アフリカを中心に栽培されています。台湾でも、古くから親しまれ、タロイモを使った料理、スイーツは数多くあります。もともとタロイモは、火鍋やお粥などの料理に使われていましたが、次第にスイーツの材料としても注目されるようになりました。
タロイモの魅力は、美味しいうえに、栄養素も高く、食物繊維が豊富なこと!
今回は、台湾で出会ったタロイモグルメを3つご紹介したいと思います!
芋頭包子(ユートウバオズ)
これはタロイモの中華まんです。日本でいうあんまんの中身が、小豆ではなく、甘く味付けされたタロイモであると想像していただければ!あんまんに、こしあんとつぶあんがあるように、タロイモまんにも完全にペースト状になったものとタロイモの塊がゴロゴロと入ったものがあります。台湾人にとっては人気かつ定番の朝食、軽食メニューとなっています。
台湾ではどこのまちにも必ず包子のお店があるので、みつけた際には、ぜひ立ち寄ってみてください!
芋頭酥(ユートウスウ)
日本語ではよくタロイモケーキと説明されています。
以前、中秋節の記事で触れたのを覚えていますか?(読んでいない方、ぜひこちらの記事を!)
「酥」とはサクサクとした食感を表す漢字です。このケーキは、タロイモの餡をサクサクの生地で包んだものなのです。
最も有名なものは、タロイモの餡を、小麦粉でつくられた薄い皮でバラの花びらのように包んだものです。皮はサクサク、ほろほろとしており、中身の餡は甘さ控えめでタロイモの風味を残したものが多いです。タロイモのみの場合に加えて、おもちや鹹蛋(シエンダン)とよばれる塩漬けの卵が入っていることもあります。
ほかにも、饒河街観光夜市には、鹹蛋やチーズといった中身をタロイモペーストで包み、油で揚げた芋頭酥を販売する「老芋仔芋頭酥」というお店があり、大人気です。上記で紹介した一般的なものとはまた違ったサクサク感が楽しめそうですね!定番のパイナップルケーキ以外に何か買いたい!という方には、お土産にもおすすめです。
芋泥三明治(ユーニーサンミンジ)
最後にご紹介したいのがタロイモのサンドイッチです。
台湾ではタロイモ好きな人のことを「芋頭控」と呼ぶのですが、タロイモ好きが非常に多いため、Instagramには、8万件以上の#芋頭控の投稿があります。
私がそんな数多くの投稿のなかで見つけたのは、MaMa’s 鐵鍋早午餐の芋泥煉乳起司蛋三明治。写真に惹かれてしまい、どうしても足を運ばずにはいられませんでした!注文してみると、タロイモペーストに卵、チーズ、練乳を組み合わせたサンドイッチでした。こんがりとしたパンに挟まれたタロイモは、風味においても食感にもおいても主役の具材となっていました。運ばれてきたときには、練乳の多さから、激甘なのではないかと心配だったのですが、タロイモが甘さ控えめで、卵とチーズの塩気も効いていたため、絶妙な甘じょっぱさでした!
平日の10時過ぎにお店を訪れたのですが、閑静な場所に位置し、お客さんも一人利用が多かったので、ゆっくりと静かな朝ごはんを楽しみたい方、作業したい方におすすめのお店です。
Instagramには、甘いドーナツにタロイモペーストとクリームチーズを挟み、さらにその上から練乳をかけたドーナツサンドや、タロイモ、抹茶、小豆の3種類のペーストを4枚の食パンで挟んだボリュームサンドなど、数多くの美味しそうな、背徳系タロイモサンドイッチを見つけることができます。SNSの普及とともに、映えるタロイモグルメが台湾で続々と誕生しています!
ほかにも、豆花のトッピングとして人気な芋圓(ユーユェン)やアイスにも使われているタロイモ。みなさんも自分のお気に入りのタロイモグルメをぜひ見つけてみてください!