誠品生活日本橋で初となる台湾グルメ商談会「台灣食街 -Taiwan Food Street-」が、2024年11月7日(木)から11月9日(土)まで開催中!
本イベントは、台湾で成功を収めている有力食品フランチャイズ6社が一堂に会し、商談や試食・試飲を通して台湾美食の魅力を味わえる絶好の機会です。こういった商談会はBtoBのみで行われることが多いですが、今回は一般の方も気軽に参加ができるので、新しい台湾グルメを先取りしたい方にもおすすめ!
台湾が大好きな筆者もさっそくイベントに駆け付け、消費者の目線で台湾グルメを堪能してきました。本記事では「イベントの見どころ」と「6社の台湾食品の魅力」をたっぷりご紹介します。
「台灣食街 -Taiwan Food Street-」の見どころ3選
1. 五感で台湾グルメを新体験!
会場ではそれぞれの企業ブースに通訳者がいるため、気になったことを気軽に質問することができました。
さらに、アンケートに答えると各社が提供する商品を実際に試食・試飲することができます。台湾スイーツや台湾茶など、生産者からお話しを聞きながら台湾の食文化を五感で体験できる場だと感じました。
2.台湾と日本の企業がマッチング!
台湾フランチャイズ企業の代表者が、ビジネスモデル、成長戦略、展開予定の商品などについてプレゼンテーションを行い、日本市場での共同ビジネスに向けてPRする時間がありました。各ブースではさらに詳しく個別にお話しを伺うことができるので、日本の食品業界関係者やフランチャイズ経営者にとって、新しい事業展開を見つける絶好の機会だと思いました。
3. 日本未上陸の食品も! 各社の実力がスゴイ
台湾国内で高い人気を誇る食品フランチャイズ6社が厳選されているため、品質や企業理念などにおいて信頼できる企業揃いです。さらに、日本未上陸の食品もあり、これから日本市場において多くの可能性が期待できます。特に筆者のような台湾好きの日本人にはたまらなく魅力を感じた商品がたくさんあったので、6社の商品をそれぞれ紹介したいと思います!
魅力あふれる6社の台湾食品
餃子樂:以勒國際餐飲股份有限公司
月間販売数20万個、人気の餃子専門店「餃子楽(ジャオズラー)」。
台北の人気店「東湖王家餃子」の二代目ブランドで、〝忙しい中でも気軽に外食できるレストラン〟を目指し、毎日包み立ての餃子を作り続けています。
現在は台北市内に直営店2店舗と公式サイトがあり、台湾全土の有名百貨店やスーパーマーケットでも冷凍餃子を購入することができます。
「シンプルでありながら妥協しない」をコンセプトに、40年以上にわたり継承された職人魂と新鮮な地元食材で、予想を超えた美味しさを届けるため日々開発しているそうです。
試食でいただいたのは、鶏肉とコーンの珍しい組み合わせ「鶏肉コーン餃子」、韓国のキムチを包んだ「キムチ餃子」、ベジタリアン向けのヘルシー「海鮮しそ餃子」の3種類。
どの味も分厚くモッチモチの皮に餡がギッシリ!!
一つ一つ食べ応えがあり、個人的にはぷりぷりのエビとしそが入った「海鮮しそ餃子」が斬新で美味しかったので、いっぱい買って持ち帰りたいくらいでした。
台湾の店舗や公式サイトでは冷凍食品の販売もしているので、食卓でいつでも手軽にこんなに美味しい餃子が食べられるのは羨ましい……。
ちなみに日本からも公式サイトから購入することができます! いつか日本のお店でも手軽に買えるようになるといいなぁと思いました。
▶公式HPはこちら
・主要商品:餃子
・店舗数:国内 2店舗
・設立:2012年
鮮芋仙(MeetFresh):休閒國聯股份有限公司
世界で800店舗を超える台湾スイーツ専門店「鮮芋仙(MeetFresh)」。2017年に日本へ初進出し、東京をはじめ各地に6店舗を展開しています。
台湾の自然食材を使い、伝統的な味と製法を継承しながらも、革新的な手法を組み合わせたスイーツを提供しています。台湾の様々なブランドとのコラボレーションや、POPUPストア、マルシェなども開催し、バツグンの知名度を誇る企業でもあります。
お馴染みの台湾スイーツ、豆花、仙草ゼリー、アイスなど多くの商品があり、中でも一番人気の商品は「招牌燒仙草小雙圓(台湾仙草デザートスープ タロイモ入り)」だそう!
ぜんざいのような食感の温かくトロッとした甘いスープに、溶けてしまいそうなほど柔らかくモチモチのタロ芋のお餅(芋圓)などがごろごろ入っています。
「芝麻地瓜球(台湾サツマイモ団子 黒ゴマ餡入り)」も人気商品の一つだそうで、こちらも柔らか~いお餅を噛むと、濃厚な黒ゴマペーストがじゅわっ。ちょっと小腹がすいた時に食べたい健康スイーツで、一度食べるとヤミツキになります。
現在は公式通販サイトからも購入できますが、今後は誠品生活日本橋での販売も予定しているそうです。台湾本場のスイーツを冷凍で持ち帰り自宅でいつでも食べることができるのは最高ですね!
▶公式HPはこちら
・日本での代理店:統一超商東京マーケティング㈱
・主な購入先:上記通販サイト、誠品生活日本橋(予定)
・主要商品:仙草ゼリー、豆花、アイス、芋圓
・店舗数:国内 10店舗 海外 500+店舗
・設立:2007年
所長茶葉蛋:金嘉隆企業股份有限公司
ベジタリアン食品に特化した台南の食品ブランド「所長茶葉蛋(スオチャン チャーイエダン)」。
「仲間と分かち合う」を企業ビジョンとし、「茶葉蛋(茶味の煮卵)」「鐵蛋(台湾珍味の煮卵)」「豆干=ドウガン(硬めに作られた豆腐)」などを提供しています。
試食では大好きな「爆汁方干(豆干)」をいただきました!
袋を開けると八角の香りがプ~ン、思わず台湾のコンビニに入った瞬間に香ってくるアノ茶葉蛋の匂いを思い出します。ネーミングの「爆汁」からもお察しの通り、ひたひたに汁を吸った「豆干」はぷりぷりの食感で柔らかく、八角が好きな方であれば必ずハマるこの味。お酒が好きな方はアテにもってこいの一品です!
(※所長茶葉蛋は、会場での試食は行っておりません。商談会参加者に配布されたものを実食しました)
▶公式HPはこちら
・主要商品:茶味茹で玉子、関連食品
・店舗数:国内 16店舗 海外 0店舗
・設立:2011年
老媽拌麵:好食樂食品公司
台湾発の汁なし麺(まぜそば)ブランド「老媽拌麵(ラオマ・バンメン)」。
「老媽」は「母」という意味で、いくつになっても記憶に残る「母の味」を表現しているそうです。
台南発祥の天日干し・無添加の関廟麺を使ったモチモチの食感と強い弾力のある麺に、ラー油、醤油、ゴマペースト、調味粉の4種類の自家製調味料を混ぜて食べます。
甘いゴマペーストとピリ辛のソースがしっかりからんで、思った以上に辛くなく食べやすい!
お好みで卵やネギなどの具材を入れるとさらに美味しさがUPするそうです(家に材料がなくそのまま食べましたが美味しかった!)。時間が経っても麺が伸びにくいのも特徴です。
台北にある実店舗「老媽拌麺」ではその場で料理も提供しています。日本ではスーパーや通販サイトでも袋麺がすでに販売されており、海外ではアメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポールなどでもその人気がじわじわと広がっています。日本でも流通がさらに広がり、台湾の美味しい汁なし麺をいつでも食べられるようになると嬉しいですね。
(※老媽拌麵は、会場での試食は行っておりません。商談会参加者に配布されたものを実食しました)
▶公式HPはこちら
・主要商品:即席麺、ソース、おつまみ
・店舗数:国内外展開(詳細はホームページ)
・設立:2013年
MUA YIK TEA:滿溢茶坊有限公司
手摘み茶葉の高級ティーブランド「MUA YIK TEA(ムア・イク・ティー)」。
福建省の言葉で「祝福の杯」に由来する「満溢=MUAYIK(ムア・イー)」から名付けられました。
家族経営で100年にわたり茶葉製造の専門知識と技術を受け継ぎ、お茶の開発に磨きをかけています。
香料・添加物は一切使わず、厳格なプロセスと品質管理を守り、職人の高度な焙煎技術でお茶本来の香りを引き出しています。また、自社の茶園をはじめ世界中の茶園を訪れ、良心的な生産を行う小規模な茶園とだけ契約を結んでいるそうです。
手土産にもピッタリな心くすぐる可愛いパッケージにも環境への配慮があります。
緑茶、青茶、紅茶、ウーロン茶などお茶それぞれに美味しさの特徴があるだけでなく、「喜び」「幸運」「回復」「解放」など身体にポジティブな効能もあります。
実際に「金萱ウーロン茶」を飲んでみると、茶葉の深い香りの中に、ほのかにミルキーな甘い味わいがしました。これは茶葉本来の持つ味わいで特別な工程で焙煎することにより生み出されるそうです。
現在は、通販サイトPinkoi より日本語で購入することもでき、今後は公式サイトも日本語対応になる予定。
ワンランク上の台湾のお土産としておすすめの台湾茶ブランド、次回の台湾旅行の際に思い出せるようメモしておきましょう!
▶公式HPはこちら
・主要商品:茶葉
・設立:2020年
・主な受賞:2024年 World Tex Expo Origin Winner
小草作(GRASSPHERE):原白文化有限公司
台湾のオリジナルハーブティーブランド「小草作(GRASSPHERE)」。
食材の産地にこだわり、台湾産のハーブ、花、果物、茶葉を使いオーガニックで健康的なハーブティーやフルーツウォーター、ワイン用スパイスを製造しています。
その食材は台湾にある様々な場所を訪問した上で信頼できる農家のみと契約し、販売の際には必ず原産地の紹介も行っているそうです。
無添加にこだわった30種類以上のフレーバーは、特許を取得した室温乾燥技術を使用して材料本来の風味を保ちながら作られ、パッケージには環境に優しい素材とFSC™認証紙を使うという徹底ぶり。利益よりも消費者さんの安全・安心や環境への配慮を優先したいとおっしゃっていました。
試飲でいただいたのは、屏東県のパイナップル、南投県の紅玉紅茶、新北市のキンモクセイ茶を組み合わせた「鳳梨桂花紅玉紅茶」。飲んだ瞬間にパイナップルとキンモクセイの香りと深い紅茶の味わいがあり、後味はすっきりとしています。
彰化県のジャスミン茶、新北市の包種茶を組み合わせた「茉莉花包種茶」は、ジャスミンと包種茶の甘い香りが特徴的で飲むと気持ちがリラックスできるのを感じました。
台北の天母に店舗があり、実際にカフェでハンドドリップのお茶を味わったり、茶葉を購入することもできますよ! 台北を旅行する機会があればぜひ足を運んでみてくださいね。
▶公式HPはこちら
▶日本語の紹介
・主要商品:ハーブティー、フルーツウォーター、ワイン用スパイス
・店舗数:国内 15店舗(直営1店舗、販売代理店14店舗
・設立:2014年
・受賞:2024年「利便性と持続可能性(便利永續)」特別賞
筆者はこれまで多くの食品セミナーや商談会に参加してきましたが、今回のイベントでは初めて出会う台湾食品がたくさんあり、とても新鮮な気持ちで楽しむことができました。
台湾の食からヒントを得て新たなビジネス展開を狙う企業にとっては絶好のチャンスでもあります。気になった商品があれば、ぜひ各社のホームページをご覧くださいね。
台湾と日本の企業が手を取り合い、新しい食文化が日本中に広がっていくことを心から願っています。
台湾より来日した企業のみなさま、素晴らしい食品をご提供いただきありがとうございました! 多謝!
■イベント概要
日程:2024年11月7日(木)~11月9日(土)
場所:誠品生活日本橋
(東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス 2F)
時間:11:00~19:00(土曜日は10:00~18:00)
主催:台湾経済部商業発展署
企画協力:合同会社 流動商店(本社 東京都文京区 共同代表 三文字昌也)
運営:中國生產力中心、誠品生活日本橋
記事執筆:加賀ま波 (MAHA)
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筆者プロフィール
加賀ま波(MAHA)
台湾専門ライター│日台ハンドメイド作家
三度の飯より、三度の渡台! 台湾大好き台湾マニア。
著書に『台湾を自動車で巡る。台湾レンタカー利用完全ガイド』(なりなれ社/KKday・budget協賛)、『慢慢來 あの日の台湾210days』(想創台湾/自費出版)がある。
2011年、はじめての台湾旅行中に東日本大震災が発生。台湾から見た日本の情景と、自分自身の台湾への無知さとの乖離に違和感を感じ、「台湾をもっと知りたい」と思うようになる。同年、嘉義県大林のボランティア活動に参加し、台湾人の温かいおもてなしとキテレツな文化に触れ、帰国後もずっと台湾のことが頭から離れなくなる。その後も渡台を繰り返し、2021年のコロナ禍にワーキングホリデーと留学の夢を叶える。
現在は、美麗(メイリー)!台湾の専属ライターとして、取材執筆、SNS運営、イベント運営などを担当。個人の活動では前職で生地を多く扱ってきた経験と趣味を活かし、台湾の布や原住民のレースなどを持ち帰りオリジナル雑貨を創作。「想*創Taiwan」というブランドで展開し、日本各地の台湾関連イベントなどで販売している。
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