台湾ではここ数年でキャッシュレス化が急速に進み、旅行中もクレジットカードやスマートフォン決済を利用できる場面が増えています。コンビニや百貨店、ショッピングモールはもちろん、多くのカフェやレストランでもカード決済やタッチ決済に対応しており、日本と変わらない感覚で支払いができる場所も少なくありません。
一方で、夜市や朝食店、市場、個人経営の食堂など、昔ながらのお店では現金のみというケースもまだ多くあります。
「現金はいくら持っていけばいい?」「PayPayは台湾でも使える?」「悠遊カードはまだ必要?」など、初めて台湾へ行く方は迷うことも多いでしょう。
結論からいうと、2026年現在の台湾旅行では「クレジットカード+悠遊カード+少額の現金」の組み合わせが最も便利です。
この記事では、台湾旅行で利用できる決済方法の特徴や、それぞれのメリット・デメリット、おすすめの使い分けまで詳しく紹介します。

台湾旅行、現金はまだまだ必要?
台湾で利用できる主な支払い方法
旅行者が利用しやすい支払い方法は、主に次の5つです。
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支払い方法 |
主な利用シーン |
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クレジットカード |
ホテル・百貨店・大型店舗・レストランなど |
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Apple Pay・Google Pay |
タッチ決済対応店舗 |
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PayPay |
対応店舗のみ |
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悠遊カード(EasyCard) |
交通機関・コンビニなど |
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現金 |
夜市・市場・個人店・一部タクシーなど |
以前と比べるとキャッシュレス決済が利用できる店舗はかなり増えましたが、「完全キャッシュレス」で旅行するのはまだ少し不安が残ります。
そのため、クレジットカードをメインに使いながら、交通機関やコンビニでは悠遊カード、現金しか使えないお店では台湾ドルを利用するというスタイルがおすすめです。
台湾旅行で現金は必要?
「台湾はキャッシュレスが進んでいるなら、現金は持っていかなくても大丈夫?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、現時点では少額の現金は必ず準備しておきましょう。
例えば、次のような場所では現金しか利用できないことがあります。
・夜市や屋台
・ローカル食堂
・朝食店
・市場
・一部のタクシー
・個人商店
台湾旅行の醍醐味ともいえるローカルグルメは、現金払いのお店が今も多く残っています。
逆に、ホテル・百貨店・大型スーパー・ドラッグストア・チェーン店などではクレジットカードやタッチ決済が利用できる店舗がほとんどです。
旅行中は「キャッシュレス中心+現金少額」が、もっとも快適に過ごせる組み合わせといえるでしょう。

「元」「NT$」「TWD」実はどれも同じです!
台湾ドルについて知っておこう
台湾の通貨は「ニュー台湾ドル(New Taiwan Dollar)」です。
表記は
・NT$
・TWD
・元
などが一般的ですが、台湾の人との会話では「○○塊(クァイ)」や「台幣(タイピー)」という表現をよく耳にします。
例えば「100塊」と言われたら、「100台湾ドル」という意味です。
旅行中に覚えておくと、現地でのやり取りがスムーズになります。
また、日本ではあまり見かけない20元硬貨や200元・2000元紙幣も発行されていますが、実際に流通していることは少なく、旅行中に目にする機会はほとんどありません。
1000元札は一般的に流通していますが、夜市や小さなお店ではお釣りの都合で受け取りをためらわれることがあります。コンビニなどであらかじめ細かく崩しておくと安心です。

現金がないと困るシーンも! 迷ったら少し多めに両替を。
台湾ドルへの両替はどこがおすすめ?
日本を出発する前に両替を済ませる方もいますが、一般的には台湾で両替する方がレートが良いことが多いとされています。
特に旅行者が利用しやすいのが、空港内にある銀行です。
到着後すぐに両替できるうえ、入国審査前・後どちらの窓口でもレートに大きな違いはありません。営業時間も長く、深夜便や早朝便を利用する方でも利用しやすいのがメリットです。
一方、市内でも台湾銀行や郵便局で両替できますが、営業時間は平日の日中のみ。旅行の日程によっては利用しづらいこともあります。
ホテルや百貨店、免税店でも両替できますが、レートや手数料を考えるとあまりおすすめできません。
両替するならおすすめはこの順番
① 台湾銀行(平日のみ)
② 空港内の銀行
③ 郵便局(一部店舗)
短期間の旅行であれば、到着後に空港で必要な分だけ両替し、不足したらATMを利用する方法でも十分でしょう。
ATMキャッシングを利用する方法もおすすめ
「現金は必要だけれど、両替はできるだけお得に済ませたい」という方には、クレジットカードの海外キャッシングもおすすめです。
台湾のATMから直接台湾ドルを引き出す方法で、両替所を利用するより有利なレートになることも少なくありません。
最近は、多くのカード会社で繰り上げ返済に対応しているため、帰国後すぐに返済すれば利息を抑えられるケースもあります。
利用する前には、以下の3点を確認しておきましょう。
・海外キャッシングに対応しているか
・ATM利用手数料
・繰り上げ返済ができるか
カード会社によって条件が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
利用しやすいATM
台湾では多くの銀行ATMで海外発行のクレジットカードが利用できます。
旅行者が利用しやすいのは、次の銀行です。
・台湾銀行
・兆豊國際商業銀行
・國泰世華銀行
・華南銀行
空港はもちろん、市内ではMRT駅やコンビニに設置されているATMも多く、現金が足りなくなった場合でも困ることはほとんどありません。
DCC(円建て決済)には注意
ATMやカード決済では、「日本円で支払いますか?」という画面が表示されることがあります。
この場合は日本円ではなく、台湾ドル(現地通貨)で決済するのがおすすめです。
「日本円」を選択すると、お店やATM独自の為替レートが適用され、支払額が高くなってしまうことがあります。
画面に
・Defer Conversion
・Continue without Conversion
・延後匯率轉換
などの表示があれば、現地通貨で決済する選択肢です。

「ペイペイ」が使えるようになって、かなり便利になりました!
台湾で使えるスマホ決済
日本ではスマートフォン決済が当たり前になっていますが、海外では利用できるサービスが国によって異なります。
台湾でもQRコード決済やタッチ決済は広く普及していますが、日本で使っているすべてのサービスがそのまま利用できるわけではありません。
旅行前に、自分が利用している決済サービスが台湾に対応しているか確認しておくと安心です。
2026年からPayPayが台湾でも利用可能に
2026年4月から、日本のPayPayが台湾でも利用できるようになりました。
対応店舗では、日本と同じようにQRコードを読み取る、または提示するだけで支払いができます。
現在は、主要コンビニのほか、一部のお店でも利用可能です。
対応店舗は今後も拡大が予定されており、日本人旅行者にとって便利な決済方法の一つになっています。
ただし、すべてのお店で使えるわけではありません。
「PayPayだけ」で旅行するのではなく、クレジットカードや現金も併せて用意しておくと安心です。
Apple Pay・Google Payは利用できる?
台湾ではApple PayやGoogle Payに対応する店舗も年々増えています。
コンビニや百貨店、大型スーパー、ドラッグストア、カフェなどでは、タッチ決済でスムーズに支払いができる場面が多くなりました。
例えば、
・7-ELEVEN
・ファミリーマート
・Carrefour(カルフール)
・全聯福利中心
・Watsons
・Starbucks
・台北101
・新光三越
・SOGO
など、多くのチェーン店で利用できます。
Apple PayやGoogle Payは、QRコード決済ではなく、クレジットカードなどを登録して利用するタッチ決済サービスです。
海外旅行でも普段使っているカードをそのまま利用できるため、財布を取り出す手間が少なく、旅行中の支払いもスムーズになります。

クレジットカードのタッチ決済、ぜひ試してみてください!
台湾でクレジットカードはどこまで使える?
台湾では、クレジットカードが利用できる店舗は年々増えています。
ホテルや百貨店、ショッピングモール、大型スーパー、ドラッグストア、カフェ、チェーンレストランなどでは、VisaやMastercardを中心に利用できることがほとんどです。
JCBも利用できる店舗は多く、日本人旅行者にとって使いやすいブランドの一つです。
一方で、American Expressは対応していない店舗も比較的多いため、メインカードとして持参する場合は、VisaまたはMastercardも一緒に持っておくと安心です。
ただし、次のような場所ではクレジットカードが利用できない場合があります。
・夜市
・屋台
・ローカル食堂
・個人経営のお店
・一部のタクシー
こうした場所では、現金や悠遊カードを利用する機会が多くなります。
タッチ決済がさらに便利に
台湾では近年、クレジットカードのタッチ決済対応店舗が急速に増えています。
コンビニやスーパー、カフェなどでは、カードやスマートフォンをかざすだけで支払いが完了する店舗が一般的になりました。
さらに、2026年7月からは台北MRTでもクレジットカードやモバイルウォレットによるタッチ決済が利用可能になっています。
Visa・Mastercard・JCBなどの対応カードに加え、Apple PayやGoogle Payなどにも対応し、対応する改札ではカードやスマートフォンをかざすだけで乗車できます。
これまでのように「悠遊カードがないと乗れない」という場面は減りましたが、バスや地方の交通機関、コンビニでの少額決済などを考えると、悠遊カードにも引き続きメリットがあります。

やっぱり、一枚あると便利な「悠遊卡(ヨウヨウカー)」
悠遊カード(EasyCard)は今でも必要?
2026年7月から台北MRTでクレジットカードやApple Payなどのタッチ決済が利用できるようになり、「悠遊カードはもう必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、旅行者にとっては、悠遊カードは今でも持っておく価値のある一枚です。
MRTだけでなく、市バスや一部の鉄道、コンビニ、スーパー、自動販売機など、さまざまな場所で利用できるため、現金を出す手間がなく、旅行中の支払いがスムーズになります。また、カードには有効期限がないため、次回の台湾旅行でも繰り返し利用できます。
悠遊カードがおすすめの人
次のような旅行スタイルなら、悠遊カードを用意しておくと便利です。
・MRTやバスを何度も利用する予定
・台北市内を観光しながら移動する
・コンビニで飲み物や軽食をよく購入する
・また台湾へ旅行する予定がある
一方で、ホテル周辺だけを観光する短期滞在や、移動のほとんどをタクシーで予定している場合は、クレジットカードやApple Payだけでも十分対応できることがあります。
購入方法
悠遊カードは、空港やMRT駅の窓口・専用券売機、コンビニなどで購入できます。
シンプルなデザインから人気キャラクターとのコラボまで種類は豊富ですが、デザインにこだわらなければ駅やコンビニで販売されている通常カードで十分です。
購入後は、その場でチャージすればすぐに利用できます。
チャージ方法
チャージはMRT駅の券売機やコンビニで行えます。
台湾では「加值(チャージ)」という表示が目印です。
旅行者が覚えておきたいポイントは次の3つです。
・チャージは台湾ドルの現金のみ
・コンビニでもチャージ可能
・残高が少なくなったら何度でも追加できる
クレジットカードからのチャージには対応していないため、現金を用意しておきましょう。
最初はいくらチャージすればいい?
チャージ額は旅行日数によって異なりますが、2泊3日程度で台北市内を中心に観光するなら500台湾ドル前後を目安にすると安心です。
途中で不足した場合も、駅やコンビニですぐにチャージできるので、次の台湾渡航の予定がない場合は少なめでも良いと思います。
帰国前に残った小銭をチャージしておけば財布も軽くなり、次回の台湾旅行でもそのまま利用できます。
払い戻しはできる?
不要になった場合は、MRT駅の窓口などで払い戻しが可能です。
ただし、手数料がかかる場合があるため、また台湾へ行く予定があるなら、そのまま保管しておくのがおすすめです。
台湾旅行ではどの支払い方法がおすすめ?
「結局、何を準備すればいいの?」という方のために、旅行スタイル別におすすめの組み合わせをまとめました。
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旅行スタイル |
おすすめの支払い方法 |
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2~3日の台北旅行 |
クレジットカード+悠遊カード+現金少なめ |
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4日以上の旅行 |
クレジットカード+悠遊カード+現金多め |
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地方都市も巡る旅行 |
クレジットカード+悠遊カード+現金多め |
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リピーター |
クレジットカード+悠遊カード+現金+ペイペイ等のキャッシュレス決済 |
どのスタイルでも共通して言えるのは、「キャッシュレスだけ」「現金だけ」に偏らないことです。複数の支払い方法を用意しておくことで、どんな場面でも安心して旅行を楽しめます。
台湾はキャッシュレス化が進み、日本の旅行者にとっても以前よりずっと便利に旅ができるようになりました。2026年にはPayPayの利用開始や台北MRTでのタッチ決済導入など、新しいサービスも増えています。
とはいえ、夜市や昔ながらの食堂など、台湾らしいローカルなお店では現金が活躍する場面も少なくありません。
旅行前は、「クレジットカードがあるから大丈夫」と考えるのではなく、クレジットカード・悠遊カード・少額の現金を組み合わせて準備しておくと安心です。支払い方法を上手に使い分ければ、レジで戸惑うことも少なくなり、観光やグルメをより快適に楽しめるはずです。
ぜひ自分の旅行スタイルに合った決済方法を準備して、台湾旅行を満喫してくださいね!
記事執筆:加賀ま波 (MAHA)
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筆者プロフィール
加賀ま波(MAHA)
台湾大好きライター│ハンドメイド作家
著書に『台湾を自動車で巡る。台湾レンタカー利用完全ガイド』(なりなれ社/KKday・budget協賛)、『慢慢來 あの日の台湾210days』(想創台湾)がある。
2011年、はじめての台湾旅行中に東日本大震災が発生。台湾から見た日本の情景と、自分自身の台湾への無知さとの乖離に違和感を感じ「台湾をもっと知りたい」と思うようになる。同年、嘉義県大林のボランティア活動に参加し、台湾人の温かいおもてなしとキテレツな文化に触れ、帰国後もずっと台湾のことが頭から離れなくなる。その後も渡台を繰り返し、2021年のコロナ禍にワーキングホリデーと留学の夢を叶える。
現在は、美麗(メイリー)!台湾の専属ライターとして、取材執筆、SNS運営、イベント運営などを担当。個人の活動では「想創Taiwan」というブランドを展開、原住民レースなどでオリジナル雑貨を創作し日本各地の台湾関連イベントで販売中。HP・通販/Instagram

