台湾南部の最大都市である高雄。海と山に囲まれた地形の中に、レトロな街並みから近代的な港町まで広がり、観光スポットも豊富です。
そんな魅力あふれる高雄で海辺のムードを味わいたいときにおすすめなのが、高雄中心部から気軽にアクセス可能な島「旗津(チージン)」です。
今回は、基本情報から、高雄観光のたびに旗津を訪れる筆者おすすめのスポットや楽しみ方をご紹介します。
旗津の基本情報
高雄港の西側に位置する旗津は、全長11kmほどの小さな島です。かつては陸続きだった島の南側が港の建設によって切り離され、現在の形となりました。北側は航路が、南側は海底トンネルが通っています。
高雄で最初の媽祖廟とされる「旗津天后宮」や、高雄港を守る役割を担っていた要塞跡などがあり、歴史ある街としても知られています。
また、サイクリングコースや海水浴場、海鮮料理店やかき氷など、南国気分を満喫できるスポットがたくさんあります。

旗津へのアクセス方法
フェリーターミナルの最寄り駅は、MRT(高雄メトロ)のオレンジラインとLRT(ライトレール)の通る哈瑪星站(ハマシン駅)。MRTの紅線(レッドライン)と橘線(オレンジライン)が交差する主要駅・美麗島站(メイリーダオ駅)から10分ほどでアクセス可能です。
哈瑪星站から鼓山輪渡站(鼓山フェリーターミナル)へは歩いて10分ほどで到着します。
駅の周りには、かつて高雄港駅として使われていた空間を活かして作られた鉄道の展示エリア「哈瑪星鐵道文化園區(哈瑪星鉄道文化園区)」があります。

また、ターミナルの近くには、数多くのかき氷店が集まる通りや、屋台グルメを楽しめる廟などのある魅力的な港町です。乗船とあわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

フェリーは6:40~23:55の間、5分から15分の間隔で運行しています。港にフェリーが到着し乗客が集まり次第出発するため、ターミナルに着いたら列に並んで乗船を待ちましょう。
歩行者の乗り場は「鼓山輪渡站」という看板に向かって少し手前の左側にあります。「行人候船室」という表示が目印です。自転車やバイクとともに乗船する場合の乗り場は看板付近にあります。
料金は片道30元、悠遊卡(悠遊カード)または現金を使用して乗船できます。(2026年4月現在)

二階建ての船内は自由席となっており、一階は主にバイクや自転車とともに乗船するスペース、二階には座席が充実しています。
着席したまま海を見渡せる開放的なタイプや、前後の屋外デッキに座席が配置されたタイプなど種類はさまざま。船上から望む高雄の街並みや山々の景色はこの船旅の大きな魅力です。

レンタルモーター自転車で島めぐり
島に到着すると、レンタル自転車店が立ち並んでいます。その中で目に留まるのが、4人乗りの大きな自転車。モーターが付いており、気軽に島を周遊することができます。

4人乗りのモーター付き自転車は1時間600元ほどでレンタル可能。パスポートや身分証の提示が必要です。観光スポットや走行できない道の書かれた地図を受け取ります。時間内に返却できるよう、地図に示されたルートに沿って進みましょう。
一人乗りや二人乗りなど、さまざまな種類の自転車が用意されており、人数や予定に合わせて選択可能です。また、台湾全土で展開されているレンタサイクル・YouBikeのステーションも設置されています。
旗津の港から西側の海岸エリアまでは徒歩15分ほど。時間を気にせずゆっくりと散策を楽しむのもおすすめです。
ゆったり楽しむ島時間! おすすめスポット5選
島を北側に進んだ先にある「旗津星空隧道(旗津星空トンネル)」は、日本統治時代に旗後山をくり抜いて軍事用に設けられたトンネルです。現在は内側の壁にイラストや照明などの装飾が施され、観光地として多くの人に親しまれています。トンネルを抜けた先に広がるのは、断崖に波が打ち寄せる海の景色。フェリーの到着した港町の雰囲気から一転、自然の力を感じることができます。



西側の海に沿って進むと見えてくるのは、「旗津海水浴場」です。緑豊かな公園やビーチバーがあり、そこはまるで南国気分。公園にはシャワーや水道も完備されており、気軽に海や砂浜で遊ぶこともできます。近くには数多くの飲食屋台が並んでいるため、海を眺めながら一休みするのもおすすめです。


さらに海沿いの道を進んでいくと、さまざまなアート作品があります。
海と空の開放的な景色を背に作られた虹のオブジェ「旗津彩虹教堂(虹の教会)」や、高さ約10mの大きな貝殻のオブジェ「旗津海珍珠」など、フォトスポットとして親しまれています。


また、「旗津貝殻博物館」には、世界各国に生息する約2000種類の貝殻が展示されています。数多くの珍しい色や形、大きさの貝殻をじっくりと鑑賞できるスポットです。
入場無料で楽しむことができ、開館時間は09:00〜17:00、休館日は月曜日です。


海辺で味わう絶品フルーツや屋台グルメ
台湾では、さまざまな美味しいフルーツやかき氷を楽しむことができます。海に囲まれた島で味わうと、格別の美味しさです。
旗津の名物は、カットされた新鮮なトマト・番茄切盤(ファンチエチエパン)。生姜の効いた甘い醤油のソースをつけていただきます。爽やかなトマトの酸味にアクセントとなるソースが合わさり、暑い夏にピッタリです

たくさんのフルーツが乗ったかき氷は、カラフルな見た目とみずみずしい美味しさで心が踊ります。ミルクやマンゴーなどの味付きの氷を削ったふわふわのかき氷・雪花冰(シュエファービン)がおすすめです。氷はピーナッツやチョコレートなど、さまざまなフレーバーから選ぶことができます。アイスクリームやプリンなどのトッピングとともに、豪華にいただきましょう!

フェリーターミナルから進んで海水浴場へと続く道には、さまざまな屋台やレストラン、土産店が立ち並んでいます。特に有名なのは海鮮グルメです。
屋台グルメとして親しまれている台湾風の甘いソーセージ・香腸(シャンチャン)は、エビやトビコなどの海鮮を使用して作られたものもあります。もち米を腸詰にした大腸(ダーチャン)と一緒にいただきます。もち米の甘みとジューシーなソーセージの組み合わせが絶品です!


屋台エリアは海岸のすぐ近くにあるため、海を眺めながら海鮮グルメを楽しむのもおすすめです。

フェリーで気軽に旅気分! 旗津で感じる島の魅力
高雄に位置する小さな島・旗津は、中心部から約30分でアクセス可能な上フェリーの運行本数も多く、気軽に訪れることができます。朝は爽やかな海風、夕方には夕陽に染まる幻想的な景色、夜にはきらめくビル街の夜景と、いつでも楽しめること間違いなし! 高雄は見どころの溢れる魅力的な街ですが、安心して旅行プランに組み込めるスポットです。
高雄を訪れる際は、フェリーに揺られて島ならではの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

記事執筆:さら
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筆者プロフィール

さら
高校1年生の時、学校のプログラムに参加し、はじめて台湾を訪れた。言葉も習慣も分からない私を温かく迎え入れてくれたこと、日本と台湾の似て非なる街並みやそこに漂う空気感に強く心惹かれる。同年に2度目の台湾へ。
2度目の渡台以降、コロナ禍の渡航制限によって、旅行したい気持ちを堪えることに。その期間を活かし、音楽や映画、ドラマなどを通してさまざまな魅力を発見しながら、台湾華語の学習を開始した。
渡航制限解除後は何度も台湾を訪れ、台湾に住まないと気が済まないという気持ちが生まれる。そして、2025年5月末よりワーキングホリデーを利用し台南での生活を始める。大学で写真を専攻していたこともあり、台湾での路上スナップ撮影が好き。
