台湾ならではの思い出づくりと言われたら、皆さんは何を思い浮かべますか?
本場の美味しいグルメを食べたり、絶景を見たりと、様々な方法がありますが、今回は「着る」という体験に焦点を当ててみたいと思います。
台湾には、迪化街や九份、台南など歴史ある景観が残る街がいくつもあります。
そんな場所では、自分も溶け込んで、まるでタイムスリップをしたような体験をしてみたくはありませんか。そんなときにぴったりなのが衣装を借りることです。日本では、浅草や京都で浴衣を着た観光客を多く目にしますが、同様に台湾でも旗袍(チーパオ)を借りることができます。
今回は、そんな旗袍と台湾のつながりを簡単に説明しながら、台湾旅行中に気軽に楽しむことができるおすすめのレンタルスポットをご紹介していきます。
台湾と旗袍の歴史
日本で「チャイナドレス」と呼ばれている服は、中国語で「旗袍(チーパオ)」と言います。
20世紀初頭に、満州族が西洋の服の製法を取り入れ、誕生したと言われています。
中華民国の成立と時期を同じくしていたこともあり、1930年代には中国全土に広まりました。当時、日本統治下にあった台湾にも伝わり、統治初期には日本以外の文化や習慣に対する規制が比較的厳しくなかったため、旗袍を着る女性も多くみられました。しかし、皇民化政策が強まるにつれて、旗袍は台湾で着用されなくなりました。
戦後、旗袍が再び人々の間に広まり、特に中国から移り住んだ外省人に親しまれました。当時の旗袍は、すべてハンドメイドかつオーダーメイドだったため、政府高官や大企業の妻としてのステータスを示す高価なものでした。ダンスホールの踊り子の衣装としても、華やかで女性らしさをアピールする旗袍が人気を集めました。台湾を代表する航空会社のチャイナエアラインの歴代の制服をみてみると、そのベースには旗袍があることに気がつきます。庶民の間でも、めでたい日や伝統行事の際に着る服として定着し、縁起がいいとされる赤色の旗袍が好まれました。戦後の台湾社会と旗袍との間には強い結びつきがありました。
しかし、1980年代以降、次第に旗袍を普段着として着る人が減っていきました。台湾には多種多様な原住民族、ルーツをもつ人々が暮らしており、多様性への尊重が広まった背景からも、2003年には旗袍を「国服」とする法令が廃止されました。
今の台湾では、街中で旗袍を着ている人はなかなか見かけません。しかし、今でも若者の間では、現代風にアレンジされたものを結婚式のドレスに着たり、観光地で写真映えするための衣装として着たりするなどして、新しい形で親しまれています。
台湾で旗袍が着られるイチオシスポット3選
台北「大稲埕ビジターセンター」
迪化街にあるビジターセンターでは、旗袍を無料でレンタルすることができます。
迪化街はリノベスポット、インスタ映えスポットが多いので、着たまま街散策をするのがおすすめです。

引用:公式サイト
当日に受付をすることもできるのですが、ネットで事前予約をしておくと安心です。
九份「CHIPAO」
九份を存分に満喫したい方におすすめなのが、九份のバス停の前にある「CHIPAO」というお店です。
オーナーは日本語も英語も話せるので、初めて台湾を訪れた方もご安心ください!
肌寒い日に助かるファーケープや足まで可愛くなるチャイナシューズ等も借りることができるのが、このお店の魅力です。
台南「旗跑|安平本館」
歴史ある安平老街近くのレンタル衣装屋です。
100種類以上のチャイナドレスから自分好みの一着を選ぶことができます。ヘアセットまでしてもらえるので、写真撮影にこだわりたい方には特におすすめの店です。
男性や子ども向けのプランもあるので、家族やカップルにもぴったりですね。

引用:公式Facebook
旗袍を着るときのポイント
せっかく借りるなら、より素敵に着こなしながらも快適に観光を楽しみたいですよね!
そこで、旗袍を着るときに押さえておきたい点をいくつか紹介します。
事前準備が大事
デザインによっては、淡い色のものや一部シースルーとなっているものもあるので、そういった場合は肌色の下着を着用していくのがおすすめです。
また、靴をレンタルしない場合には、自前のチャイナシューズやシンプルなフラットシューズ、パンプスを履いておくと、より全身に統一感が出て、写真写りもばっちりです。
写真映えするスポットは事前に調べておこう
レンタル時間は限られていることが多いため、撮影スポットは事前に目星をつけておくといいと思います。
また、人気の観光地は人も多く、旗袍はデザイン上大股で歩くことが難しいので、そういったことからも、事前に回るルートを考えておいたり、時間に余裕をみておいたりすると、気持ちよく観光を楽しむことができます。
まとめ:旗袍という非日常を着てみる
今日の台湾では、旗袍を日常的に着る人はほとんど見かけません。しかし、いまだに多くの台湾の人にとって旗袍は、特別な日に着る服や歴史の一部として、大切にされています。
九份や迪化街、安平老街は、街並みの写真を撮るだけでも素敵なのですが、旗袍との相性も抜群です。旗袍を着て歩いてみると、台湾の歴史や文化がより一層身近に感じられるかもしれません。
ぜひ、次回の台湾旅行では、特別な思い出作りとしての旗袍体験、いかがでしょうか。
記事執筆:シャンシャン
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筆者プロフィール

シャンシャン
美麗!台湾学生ライター
幼少期から中華圏に縁があり、大学で中国語を専攻、台湾で半年間インターンシップを。
台湾の「飾らない」一面が好きで、宜蘭を10時間ひたすら探索したり、オフシーズンの緑島を自転車で回ったり…。
現在は日本で楽しめる台湾コンテンツやグルメを日々探し中。
