近年、世界各国で注目を集めている「オーガニック」。
実は台湾でも、オーガニック食品や有機農業、ベジタリアン文化への関心が高まっています。
台湾旅行の楽しみのひとつがグルメですが、健康と環境にも配慮した台湾の最新グルメを楽しめるのがオーガニックスーパーやレストランなのです。
この記事では、「オーガニックとは?」という基本情報から、台湾で人気を集める理由、一人旅でも女子旅でも気軽に訪れることができるおすすめのお店を紹介します。
台湾の流行に触れたい方や、旅行を機に心と体を整えたい方など、台湾最新のオーガニック情報をお伝えします!
オーガニックとは?健康と環境にやさしい生き方
そもそも「オーガニック」とは、人工的な肥料や農薬に頼らず、太陽や水、土など自然の力を使って生産された農林水産物や、その加工方法のことを指します。
日本を含め、世界的に健康への懸念や生態系の保全を背景に、オーガニック市場の拡大が見られます。
多くの国や地域では、それぞれの基準や認定マークが設けられており、消費者が安心してオーガニック食品を選べる仕組みが整っています。
近年は、食品以外にも、化学薬品や動物実験を使用しないコスメなどに対しても、「オーガニック」という言葉が使われるようになっています。
台湾でオーガニックが注目される理由
台湾では、大きく分けて2つの要因からオーガニックの人気が高まっています。
まず1つ目は、健康志向の高まりです。
もともと台湾の人々は、東洋医学の影響から食と健康の関係に高い関心を寄せています。そのうえ、近年では若者の間でも健康意識が高まっており、オーガニック食品が幅広い年代から注目されています。
2つ目は、食品の安全性に対する意識の高まりです。
食品関連の事件などをきっかけに、食品そのものだけでなく、生産工程にも注目が集まるようになりました。
これらを補足するかのように、台湾ではベジタリアン=「素食(スーシー)」の人も多く、野菜にこだわる消費者が多いのも特徴です。
台湾政府も「有機農業推進法」を2019年に制定し、オーガニック食品の生産と消費を積極的に推し進めています。
台湾旅行にぴったりなオーガニックストア3選
台湾最大級のオーガニックスーパー「天和鮮物」|台湾旅行のお土産にも
まず紹介したいのが、台湾最大のオーガニックスーパーとも言われている「天和鮮物(ティエンフーシェンウ)」です。
創設者は、自身が大腸がんを患った経験から、有害物質を含まない魚づくり、さらには食事全体のあり方に向き合うようになりました。その想いから、店頭に並ぶ商品は一つひとつ厳選されており、多くのリピーターに親しまれています。
お店は善導寺駅から徒歩すぐの場所にあり、アクセスも抜群です。
店内には、台湾国内で採れた新鮮な野菜や海産物、お肉が並んでいます。
旅行者におすすめなのは、お土産として持ち帰ることのできるジャムや乾物類。なかでも、澎湖の海藻が練り込まれたそうめんや、原住民の食文化から生まれた米粉麺「粄條(バンティアオ)」などは、旅行後も台湾料理を楽しめるおすすめ商品です。
また、店内にはイートインコーナーもあり、お弁当やパンと並んで人気なのが「精力湯(ジンリタン)」。

さまざまな野菜や果物を使ったスムージーで、1日推奨摂取量の約3分の1の食物繊維が摂れると言われています。デトックス効果も期待できることから、台湾人だけでなく日本人のファンも多い一杯です。ほかにも、季節に合わせた新鮮なフルーツジュースも揃っています。
女子旅・大人旅にぴったり|酵素と自然食品の「清浄母語」
自然を尊重した農業や、食品添加物・人工甘味料を使わない製品づくりに取り組んでいる「清浄母語(チンジンムーユー)」です。
健康で安全な食事を提供することを大切にしており、日々使う調味料を含め、400種類以上の製品を取り揃えています。
数ある商品の中でも特に人気なのが酵素液です。桑の実を使ったものや、レモンとパイナップルを使ったものなど、目的や体調に合わせて選ぶことができます。

水で希釈して飲むタイプで、量を調整しやすいのも魅力です。
肌荒れや血行不良、便秘、冷えなどに効果があると言われており、店頭では悩みや味の好みに合わせて試飲も可能。初めて酵素を試す方にもぴったりです。
また、添加物や砂糖を一切使っていないドライパイナップルや、トウモロコシ粉をまぶした甘酸っぱい梅のお菓子などもお土産におすすめです。
台湾発オーガニックブランド「里仁」|オリジナル商品に注目
オーガニック・有機農業を企業理念の中心に据え、契約栽培という形で有機農家を支援している「里仁(リーレン/Leezen)」。
天候などの影響で収穫にムラが出やすい有機農業においても、安定した取引を行うことで、生産者を支えています。
台北市内を中心に複数店舗を展開しており、採れたての野菜や加工食品、日用品などが並びます。
なかでも注目したいのが、オリジナル商品です。無添加の石鹸なども人気ですが、今回は食品に焦点を当ててみましょう。
例えば、雲林産のピーナッツや台湾産のお米、白木耳を使ったミルクプリンはビーガン対応で、幅広い世代に親しまれています。

引用:公式サイト
また、化学添加物や防腐剤を使わないインスタント麺シリーズや、人工甘味料・香料・膨張剤を使用していないパイナップルケーキもあります。さらに、台湾を代表する茶葉・凍頂烏龍茶や金柑を使ったチョコレートなども展開されています。
オリジナル商品のパッケージは洗練されたデザインが多く、ばらまき用のお土産にも最適です。
オーガニック食材にこだわったおすすめ台北レストラン
JIAMI呷米友善餐廳(JIAMI シャミーヨウシャンツァンティン)
有機農業や環境にやさしい食材にこだわり、リゾットやパスタといった洋食メニューをローカル食材で提供するお店です。

引用:公式サイト
100%台湾産シーフードを使ったイカ墨パスタや、自家製の米粉バンズを使った植物性チーズバーガーなど、料理ひとつひとつから強いこだわりが感じられます。
2024年にリニューアルオープンし、現在も台湾の人々から高い注目を集めています。
小小樹食(シャオシャオシュシュー)
2022年以降、毎年ミシュラングリーンスターを獲得しているレストランです。
「1週間に2回ベジタリアンの食事を」をモットーに、ベジタリアンでない人にも、肉や魚を使わない料理の美味しさを気軽に体験してもらえるよう工夫されています。

引用:公式サイト
どの料理も紹介したくなるほど魅力的ですが、今回は前菜の「南方風味田園炸雞」と、メインの「小樹酪梨蔬菜」を取り上げます。
前菜の「南方風味田園炸雞」は、フライドチキンをイメージした一品で、チキンの代わりにエリンギを使用。オリジナルのランチドレッシングと合わせることで、食べ応えのある一品に仕上がっています。
メインの「小樹酪梨蔬菜」は、ズッキーニや枝豆、ベビーリーフ、炒めご飯を盛り込んだブッダボウル。ポイントは、たっぷりと使われたアボカドのペーストです。輸入品が多い中、台湾の小規模農家と独自の技術で、肉厚なアボカドを栽培しているそうです。
上善豆家 DeliSoys(シャンシャンドウジャー DeliSoys)
豆腐をはじめとする台湾産食材にこだわったレストランです。
これまで紹介してきたお店と比べると、オーガニックへの直接的な訴求は控えめですが、野菜のみで中華料理を表現するという点に強い魅力を感じ、合わせて紹介します。

引用:TRAVELER Luxe旅人誌|大人的美好時光
メニューは店舗によって異なりますが、林口店では50種類以上の料理があり、ほとんどが肉や魚を使っていません。
小籠包や餃子、肉団子といった定番料理も、すべて野菜のみで再構築され、新たな美味しさを生み出しています。
揚げ大根とタロイモを組み合わせた料理や、本来は魚やイカを使う料理を豆腐やキノコで代替したメニューなど、好奇心をくすぐられる一皿が揃います。
店舗は遠百信義A13や遠百竹北などのデパートにも入っているため、気になる方はぜひ立ち寄ってみてください。
ふらっと立ち寄りたいオーガニックカフェ
Plants
「美味しさ・健康・持続可能性の掛け合わせ」を理念に掲げるカフェです。
環境と生命を尊重する姿勢から、完全植物性の料理にこだわり、ホールフードやグルテンフリーといった考え方も取り入れています。加工食品、精製糖、塩、MSGは一切使用しておらず、甘味にはサトウキビやメープルシロップ、オーガニック食材本来の自然な甘さを活用しています。

引用:公式サイト
ランチやディナーも楽しめますが、今回はスイーツに絞って紹介します。
看板商品の一つが「活力缽(フオリボー)」。フルーツやナッツを使った一品で、アサイーボウルやココナッツヨーグルトボウル、チアシードプリンなど、栄養価の高いメニューが揃います。
また、卵・乳製品・グルテン不使用のデザートも豊富。オーガニックのにんじんやレーズン、シナモン、デーツ、ココナッツオイルを使ったキャロットケーキや、オーガニックベリーやレモン、ナッツを組み合わせ、4日間かけて作られるミックスベリーのチーズケーキなど、魅力的なスイーツが並びます。
嶼人Cafe(ユーレンCafe)
台湾で育った食材にこだわり、自然の美味しさを料理で表現することを大切にしているカフェです。
カフェの理念からは、店主が台湾という島に深い愛情を持っていることが伝わってきます。
ケーキに使われるフルーツは、有機農業を行う小規模農家のものを使用し、季節に合わせて提供されています。
例えば、12月から1月にはイチゴのショートケーキ、6月頃にはライチやマンゴーのチーズケーキが登場します。

引用:公式Facebook
一方で、オーガニックにこだわるからこそ、気候変動や食材価格の高騰といった影響をいち早く、そして大きく受けているそうです。
美味しいものを美味しく食べられる今だからこそ、ぜひ訪れてほしい、居心地の良いカフェです。
まとめ|台湾ではオーガニックグルメを楽しんでみよう!
台湾では、健康志向の高まりや食品安全への意識を背景に、オーガニック食品や有機農業が拡大しています。
食品・食材にこだわったセレクトショップやレストラン、カフェなど、台湾には気軽に「オーガニック」を楽しめるスポットが豊富に揃っています。
これは、単なる健康ブームではなく、今後さらに台湾の人のライフスタイルとして、根付くと言われています。
そのため、台湾文化をさらに深く理解したい方にもぴったりなのです!
一人旅でも入りやすく、女子旅でも会話の弾むきっかけとなるスポットの数々。
次回の台湾旅行では、体にも環境にも優しい台湾グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
記事執筆:シャンシャン
美麗!台湾はメールマガジンや公式LINE、公式SNSを運営しています。ぜひフォローいただけると嬉しいです。
■公式HP
■メールマガジン / 公式LINE
■X / Instagram / facebook
筆者プロフィール

シャンシャン
美麗!台湾学生ライター
幼少期から中華圏に縁があり、大学で中国語を専攻、台湾で半年間インターンシップを。
台湾の「飾らない」一面が好きで、宜蘭を10時間ひたすら探索したり、オフシーズンの緑島を自転車で回ったり…。
現在は日本で楽しめる台湾コンテンツやグルメを日々探し中。
