台湾名物「擔子麵」に迫る|台南発祥の由来と台北で味わえる名店

台北

台湾旅行でぜひ味わいたいローカルグルメの一つが、台南発祥の「擔子麵(タンツーメン)」です。
小ぶりながらも、海老や肉の旨味が凝縮された一杯は、台湾の人々に長く愛され続けてきました。
実はこの麺料理、誕生の背景には台南ならではの歴史や人々の暮らしが深く関わっています。
本場・台南で食べるのが理想ですが、限られた日程の台湾旅行では台北滞在が中心になる方も多いはずです。
そこで今回は、擔子麵の由来や特徴をわかりやすく解説しながら、台北で本格的な味を楽しめるおすすめ店を厳選してご紹介します
次の台湾旅行がもっと楽しみになる、擔子麵の魅力を一緒に見ていきましょう。 

台南名物の「擔子麵」とは

台南発祥の「擔子麵(タンツーメン)」は台湾内でも好きな人が多い台湾の麺料理の一つです。
かつて台南では漁や海上貿易が盛んでしたが、台風が増える夏にはそれらを行うのが難しく、人々の収入が減ってしまうという問題がありました。家計の足しになるよう、路上で麺を売り歩いたことが「擔子麵」の始まりだと言われています。「擔(=担)」という字は、当時具材や道具を担いで料理を売り歩いていたことからきているそうです。

台湾では小麦を栽培できる土地が限られていたため、主食は米が主流でした。擔子麵も、当初は間食や軽食として親しまれていました。次第に小麦の輸入が増え、麺類が台湾社会にて普及するにつれて、擔子麵も広く、頻繁に食べられるようになりました。どのお店で食べても、擔子麵が比較的小ぶりであること(日本のラーメンの3分の1の量とも言われています!)に疑問をいだいていたのですが、これらの起源が理由なのかもしれないですね。

本場・台南には多くの擔子麵屋さんがあるので、もちろん足を運んで食べてみたいものですが、数日間の台湾旅行ではなかなか足を伸ばせないのも現実ですよね……。

そこで、今回は台北で食べられるおすすめの擔子麵をご紹介します!

台北おすすめレストラン3選

■ 度小月(ドゥシャオユエ)

先ほど紹介したお話で、路上で麺を売り始めた人こそ、このお店の一代目である洪芋頭だと言われています。

本店は台南市にあるものの、台北にも2つ支店があります。どちらもかなり賑わっており、私が迪化街のお店に行った際は事前予約なしで30分以上待ちました。
ここの擔子麵の特徴は、各具材の出汁がしっかり出つつも、ハーモニーのように一つの味わいを作り上げていることです。肉そぼろの深みとエビ、ニンニクの香りが、お互いに邪魔をせずに麺によく絡まり、夏にも冬にもピッタリな麺料理となっています。
一般的なラーメンのような麺だけでなく、ビーフンにすることもでき、麺を変えるだけで料理の印象もガラッと変わるので、食べ比べもおすすめです!

手前がビーフン、奥が中華麺バージョン

量が多くないので、他の料理(サイドメニュー)も注文できるのが魅力です。
特に、人気なのが「黃金蝦捲(フアンジンシアジュエン)」。こちらも台南の名物料理で、プリプリなエビの甘さとサクサクとした食感、そして料理にいい意味で重さを出す豚肉の旨味が、一口食べるだけで口の中いっぱいに広がります。

サクッとした皮とぎっしり詰まった餡が絶品です

【アクセス】

■ 好記擔子麺(ハオジーダンズーミエン)

MRT松江南京駅から歩いて約10分の場所にあり、台湾のローカルな人たちにも人気なお店です。
店頭には、料理がお皿にのって並んでいるので、わからない料理があった場合や中国語が話せない場合も、指差しスタイルで注文できます。また、メニューも日本語に翻訳されているので、じっくり考えたい場合も大丈夫です。
どれを食べても美味しく、紹介しきれないほどの品数なので、今回はいくつかピックアップしてお伝えします。

一つ目は、「好記豆腐(ハオジードウフ)」。これは、卵豆腐を揚げたあと、蒸してタレと和えたもので、厚揚げのようにしっかりとした外側と、一口で食べないと落ちてしまいそうなくらいツルンとした中が美味しいです。

二つ目は、「蒜苗炒香腸(スワンミァオチャオシャンチャン)」。ニンニクの芽(詳細には葉の部分)と台湾ソーセージを炒めたもの。台湾ソーセージならではの甘さと脂っこさがこの料理の美味しさの鍵となっています。初めて台湾のソーセージを食べる方にも、台湾のソーセージに苦手意識を持っている方にも、ぜひ食べてみてほしい一品です。

↑写真の一番右にあるのが「好記豆腐」、奥にあるのが「蒜苗炒香腸」

三つ目はなんといっても擔子麵。お店の名前に含まれているだけあって、ローカルの人も観光客もリピーターになる美味しさです。濃そうに見えて、さっぱりとした味わいなのがなんとも不思議ですよね。1日になんと2000杯以上注文されることもあるとのことです!

お肉と海老を中心とした出汁は濃厚なのにさっぱり

ここで台湾ビールと美味しい料理の〆に擔子麵を食べると、至福の食事に大変身するのです。

【アクセス】

■ 財神台南擔仔麵(ツァイシェンタイナンダンズーミエン)

最後にご紹介するのは、より地元住民のように食事をしたい方にピッタリなお店です。
昼食・夕飯時には台湾の人で行列ができるほど人気なため、少し早めもしくは時間に余裕をもって来るのがおすすめです。多くの人で賑わう店内は、まさに台湾の食堂の姿。メニューには、主食や副菜、汁物と充実のラインナップが揃っています。

このシンプルな美味しさが台湾の人の「懐かしの味」
画像:Bella儂儂

ここの擔子麵の特徴は、シンプルな美味しさです。肉そぼろともやしがトッピングされており、お好みで唐辛子を足すことも可能です。人を選ばない素朴な味が、伝統的かつ本格的だとして、台湾の人に高い評価を得ています。
また、多くの人が注文するもう一つの料理がおこわの「米糕(ミーガオ)」です。このお店では、台湾の南部スタイルである、もち米に肉でんぶを添えたものを提供しています。
どちらの料理も小ぶりなので、他の様々な料理と一緒に頼むのがおすすめです。

【アクセス】


まとめ|老若男女に愛される擔子麵を食べよう

様々な麺料理のある台湾ですが、台南発祥の擔子麵は、台湾グルメの中でも歴史と個性を兼ね備えた料理です。
本場の味を受け継ぐ名店は台北にも多く、台湾旅行中でも気軽に楽しめます。
台北観光や食べ歩きの合間に擔子麵を味わえば、台湾の食文化をより身近に感じられるはず。
素材の味を生かした料理だからこそ、お店によって味わいが違うのも魅力の一つです。
皆さんも、次の台湾旅行で擔子麵の美味しさに出会ってみてはいかがでしょうか?


記事執筆:シャンシャン

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筆者プロフィール

シャンシャン
美麗!台湾学生ライター
幼少期から中華圏に縁があり、大学で中国語を専攻、台湾で半年間インターンシップを。
台湾の「飾らない」一面が好きで、宜蘭を10時間ひたすら探索したり、オフシーズンの緑島を自転車で回ったり…。
現在は日本で楽しめる台湾コンテンツやグルメを日々探し中。

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