台湾旅行の定番スポット、故宮博物院は今年なんと100周年を迎えました。
1日でも展示品のすべてを見ることはできないと言われているほどの広さと展示物の数を誇る博物館です。
今回は、故宮博物院の注目展示品、より楽しむためのコツ、そしておすすめ立ち寄り場所をご紹介します。
行ったことのある方も、初めて行くという方も、改めて故宮博物院の魅力に一緒に迫れたらと思います!
故宮博物院の「おすすめ」一覧
1. 必ず見るべき展示物
何も下調べせずに故宮博物院に行くと、チケット購入後「こんなに広い場所、どう回ればいいんだ……」と立ち尽くしてしまいます。
そこで、今回は、国立故宮博物院公式ホームページに掲載されている「必見ルート(60分)」を参考に、故宮博物院を訪れたら絶対に見てほしい展示物をいくつかご紹介します。
まずおすすめなのは、有名な展示物のある3階からスタートすること。3階から1階へと回ることで、文化や歴史の移り変わりを体感することができます。
二大定番の「翠玉白菜」と「肉形石」。巧妙な彫刻技術によって、翡翠と碧石の天然石が白菜と角煮そっくりな姿になっています。翠玉白菜の葉の上には、子孫繁栄を意味する二匹の昆虫が止まっているそうなので、皆さんぜひ実際に見つけてみてください!


続いて、2階に下りておすすめなのは「院蔵陶磁コレクション」です。
陶磁器の特徴は、形や釉色、装飾文様などの自由度が高いため、使用する人や時代に合わせて、多種多様な姿のものが残っていることです。故宮博物院では、「新石器時代~五代」、「宋元」、「明代」、「清代」と時代ごとに4つの展覧コーナーを設けています。
洗練された宋代の名窯から華やかな清代の磁胎画琺瑯まで、様々な陶磁器を見て回るなかで、きっと自分のお気に入りや好みが見つかります!


1階まで下りてくると、清朝宮廷で用いられていた希少性が高く、精緻なつくりの日用品を見ることができます。
例えば、この写真は「珊瑚魁星点斗盆景」と呼ばれる作品で、宮廷で珍重された塑像の盆栽です。
伝説をモチーフにつくられたこの作品は、中心に立つ主人公の細やかな出来栄えだけでなく、主人公の周囲に添えられた吉兆を表す数々の象徴からも、作り手のこだわりと才能が見てとれます。

このように、故宮博物院には有名な「白菜」と「角煮」だけでなく、約68万点という数の収蔵品があります。
展示物は3〜6ヶ月ごとに変わるので、何度行っても楽しめる博物院となっているのです。
2. 役立つアドバイス
①音声ガイドをレンタルしよう
大人用は一台につき150元で、1階のオーディオガイドカウンターにて貸し出しを行っています。中国語、台湾語、客家語、英語だけでなく、日本語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、広東語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、手話と様々なニーズに対応しています。
展示にも説明は書いてありますが、ほかにも多くの人がいたり、字が小さかったりするので、より展示物について学び、理解することができる音声ガイドのレンタルはとてもおすすめです。
楽しく、わかりやすく紹介してくれる子ども用(小学4年生から6年生対象)の音声ガイドも同じ場所で貸し出しを行っていますが、こちらは中国語と英語のみとなっています。
②羽織れるものを持っていこう
これは台湾のどこに行くにしても必須な持ち物ですが、故宮博物院では長居するからこそ特に冷房が寒く感じるかもしれません。集中して展示を時間いっぱい回るためにも上着は重要です!
3. 立ち寄りたいスポット
①レストラン「故宮晶華」
国立故宮博物院の敷地内に併設されており、美味しさと高級感ある雰囲気から台湾内外の人々に人気です。
広東料理を中心に、収蔵品をモチーフにしたメニューも取り揃え、五感で楽しめる食事が提供されます。


②レストラン・カフェ「三希堂人文空間」
第一展覧館(本館)の4階にあるこのレストランは、「故宮晶華」よりもカジュアルに楽しめます。
牛肉麺や煮込みおかずの定食セット、点心に加えて、こだわりのお茶やスイーツが提供されているため、ランチとしてもカフェとしてもぴったりです。
また、書斎をイメージしたおしゃれな店内や迫力ある窓からの景色は、食事をさらに彩るポイントです。

③敷地内の庭園「至善園」
5,687坪という広大な面積の「至善園」は、第一展覧館(本館)の向かって右側にあります。
かつて文人が親しんだ宋代庭園を再現しており、中を歩いていると、まるで自分が山水画に入り込んだかのような感覚に陥ります。
芸術品に触れたあとには、自然を通して「時」を感じてみるのはいかがでしょうか。

④附設のミュージアムショップ
第一展覧館(本館)の地下1階と2階にミュージアムショップがあります。
博物院・美術館定番の本やポストカードだけでなく、様々なジャンルの故宮博物院オリジナルグッズが売られているのが魅力です。
博物院を回っている間に見つけた自分の「お気に入り」を記念品としてとっておいたり、誰かにプレゼントとして贈ったりするのはいかがですか。


装飾文様の「團花」をモチーフにした華やかな緑豆糕(緑豆のお菓子)

4. アクセス(公共交通機関)

故宮博物館は、台北駅からは公共交通機関で30〜40分かかります。
1. MRT淡水信義線 【士林駅】→公共バス
【士林駅R16】に到着後、1番出口を出て、中正路の公共バス乗り場へ。
乗車する路線バス:赤30、815、304、300、255、小19、小18、市民小巴1(約15分で到着)
2. MRT文湖線 【剣南路站】→公共バス
【剣南路駅BR15】に到着後、1番出口を出て、右側に公共バス停があります。
乗車する路線バス:茶色20、青7(約10分で到着)
3. MRT文湖線 【大直駅】→ 公共バス
【大直駅BR14】に到着後、3番出口を出て、北安路まで行くと、公共バス乗り場が見えます。
乗車する路線バス:茶色13(約10分で到着)
画像:公共交通サービス
開館時間・チケット
開館時間
第一展覧館(本館):月曜日~日曜日の09:00~17:00(チケットの購入及び交換は16:30まで)
第一展覧館
一般 チケット NT $350
団体(10人以上) チケット NT $320
*18歳未満の場合やお身体の不自由な方及び付き添いの方一人は無料となります。
30日間有効のオンラインチケットもできたので、当日現地での待ち時間を減らしたい方には、事前にネットで購入しておくのがおすすめです。
まとめ|定番スポットの博物館を存分に楽しもう!
故宮博物院は定番中の定番スポットですが、何度訪れても楽しめる、魅力の多い場所です。
次に訪れる際には少し時間に余裕をもって、食事や散策、お土産選びなど自分に合った楽しみ方で満喫するのはいかがでしょうか?
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