台湾旅行で体験したい「エビ釣り」とは? ローカル体験と楽しみ方

カルチャー

台湾旅行の定番といえば、夜市観光や小籠包などの台湾グルメ。
ですが、「ちょっと変わった体験をしてみたい」「ローカルな人たちの文化にもう一歩近づきたい」という方に、ぜひおすすめしたいのが台湾のエビ釣りです。
老若男女問わず、台湾人なら一度は体験したことがあると言われるほど身近な存在のエビ釣り。言葉がわからなくても楽しめるうえ、五感を使って遊べることから、近年は観光客にも人気のアクティビティとなっています。
台湾観光庁のCMでは俳優・妻夫木聡さんも体験していたことで話題になりました。
本記事では、そんな台湾のエビ釣りについて、文化的な背景から体験の流れ、おすすめのお店まで、たっぷりご紹介します!

なぜ台湾にはエビ料理が多い? 台湾とエビの深い関係

台湾には、実にさまざまなエビ料理があります。
代表的なものには、パイナップルとエビを合わせた「鳳梨蝦球(フォンリーシアチォウ)」、紹興酒に漬けた「紹興醉蝦(シャオシンズイシア)」、エビそぼろをご飯にのせた「蝦仁飯(シァレンファン)」など。

また、エビの種類も非常に豊富で、食用としては10種類以上のエビが流通していると言われています。その背景には、漁港の存在だけでなく、養殖産業の発達があります。
特に、「泰國蝦(タイグオシア)」と呼ばれるテナガエビの養殖が盛んで、一時期は世界生産量の約37.6%を台湾が占め、世界1位となったこともありました。
2023年の世界のエビ類の漁獲量・生産量ランキングでは、日本が38位であるのに対し、台湾は32位にランクインしています。

このように、台湾ではエビが非常に身近な存在であり、食文化の一部として深く根付いています。そして、その延長線上で生まれたのが「エビ釣り」という文化なのです。

なぜ台湾でエビ釣りが人気? ローカル文化として根付いた理由

休みの日には開店前から列ができるほど、エビ釣りは台湾の人々の間で日常のアクティビティとして親しまれています。
桃園・台北・新北が特にエビ釣りのお店が多いエリアとして知られています。

釣蝦(ディアオシア)」と呼ばれるエビ釣りは、エビの養殖業者が養殖池を開放したことから始まりました。より多くの人にエビを買ってもらうために行われた取り組みが、次第に拡大し、ビールを片手にエビを釣るという習慣が形成されました。
その人気っぷりはすごく、一時期は台湾全土になんと500〜600ヶ所もエビ釣り場が存在したそうです!
もともとは大人が多く訪れていましたが、禁煙施設が増えたり、食事がしっかり楽しめたりと、最近では親子や三世代でも楽しめる工夫がされています。
一人で楽しめると同時に、家族団欒やコミュニケーションの場にもなるエビ釣り場は、台湾の人々のニーズや生活スタイルにマッチしたのです。

エビ釣りツウは、大型のオスエビを釣ることを楽しみにしている場合が多く、大型ならではの引きの強さや釣った時の手応えがトリコになるとのことです。
時間が経つにつれ、いつの間にか、エビ釣りが習慣から文化、そして台湾ならではのエンターテイメントとなり、海外の旅行客の人気までも集めるようになりました。

更に台湾内では、エビ釣りの「スポーツ化・競技化」が進んでいます。
企業によってはエビ釣りを使った親善大会を開催したり、国際大会出場の選手を育成したりするなどの取り組みが見られます。競技として楽しむことで、若者も惹きつけ、客層の高齢化を防いでいます。
インターネット上では、各地の釣り場や大会情報を共有するエビ釣りコミュニティが生まれ、SNSを通じて情報交換も活発に行われています。
このブームに合わせて、こだわりの釣り具を選んだり、足繁く通ったりする人も増え、エビ釣り関連産業は年間約50億台湾ドル規模のビジネスを生み出しているとも言われています。

お店によって釣れるエビも様々です

初心者でも安心! 台湾エビ釣りの遊び方と料金の目安

【エビ釣り体験の流れ】

受付:店内に入ったら、まず受付を行います。このとき、釣る時間を設定します。さくっと体験重視で1時間、釣りの結果重視で3時間もいいですが、家族と余裕をもって楽しみたい場合やエビ釣りの真の楽しみを知りたい場合は2時間がピッタリです。

釣り開始:時間設定を終えると、竿と餌を渡され、席に案内されます。餌を針につけたら、あとはエビがかかるのを待ちます。釣るためには、色々な工夫があるようで、店員やローカルな人たちに聞いたり、じっくり観察したりすることがおすすめです。また、お店によってルールが異なるので、壁や席に貼られたルールは目を通すようにしましょう。

釣り応えも食べ応えも抜群のエビです

エビが釣れたら:席の前にあるかご(ネット)に入れておきます。

食事:釣ったエビは店員が調理してくれます。焼きたてのエビは、ここでしか味わえない美味しさです。この時に、飲み物やお菓子も注文できます。

2人でかなり釣れた回!香ばしく仕上げてくれました

会計:釣り代と飲食代を支払って終了です。
※支払いのタイミングはお店によって異なります。

【料金】

料金はお店によって差がありますが、後ほど紹介する台北の釣り場だと2025年時点で
「1時間:350 TWD、1.5時間:500 TWD、2時間:650 TWD、2.5時間:800 TWD、3時間:950 TWD」(TWD=台湾ドル)と設定されていました。

台湾でエビ釣りをする前に知っておきたい4つの注意点

初めてのエビ釣りが残念な思い出にならないよう、事前に知っておきたいポイントをご紹介します。

①服に匂いがつく:エビの入った池は蓋がない状態ですし、その場でエビの調理等も行われているので、エビ釣り店内は水族館や水産市場のようなにおいとなっています。洋服にそのにおいがついてしまうこともあるので、行くタイミングや着ていく服には注意しましょう。

②深夜営業のお店が多い:夕方ごろに開店し、深夜に閉店するお店が多いです。午前中にエビ釣りをしたい場合には、オープンの時間を事前にチェックしておきましょう。

③現金のみのお店が多いこと:カード支払いができず、現金のみのお店もあるので、念のため十分な現金をもっていくと安心です。

④外国語対応不可のお店もある:ほとんどが台湾人向けのお店なため、日本語や英語で対応していないお店も多いです。受付や支払い、ルール確認のために翻訳アプリを準備していくと安心です。

台湾旅行で行きたい! おすすめのエビ釣り店4選

全佳樂釣蝦場(チュエンジァールーディアオシアチャン)

日本人にも台湾人にも人気なお店!

台北の行天宮駅のそばにあり、アクセス良好な点が一番の魅力です。
日本人観光客にも親しまれており、日本語案内もあります。
営業時間は午後4時から朝の3時までとなっており、夜まで台湾を満喫したい方にぴったりです。

来来釣蝦場(ライライディアオシアチャン)

台湾最大規模のエビ釣り場と言われているこのお店は、宜蘭にあります。
このお店の特徴は、2つあり、1つ目がエビの種類によって体験の値段が変わること。冬限定でクルマエビがあり、このエビは活発であるため餌に食いつきやすく、子どもたちにも人気だそうです。
また、2つ目の特徴が食事です。釣ったエビだけでなく、バーベキューも楽しめるよう数十種類の食材が準備されています。さらには、台湾の人も美味しいと太鼓判のおかずやスープ、チャーハンなどの料理も注文できるようになっています。
午前10時ごろから深夜2時まで開いているため、ランチや夕飯を兼ねて家族や友達と行くのにぴったりです。

上久休閒釣蝦美食餐廳(シャンジヨウシォウシエンディアオシアメイシーツァンティン)

桃園にあるこのお店は、自動回転式の串焼き機が人気を集め、多くの台湾人が訪れています。
新鮮な海鮮や野菜、お肉の串を自由に選び、火力を調整しながら、好みに合わせて味付けをして楽しめます。エビ釣りに加えて、食事においても体験型であることが楽しいと話題です。料理メニューも豊富で、新鮮なエビを使ったガーリックシュリンプや新鮮な魚を使った蒸し料理なども注文できます。

士林夜市(シーリンイエシー)

これまで紹介してきたお店とは異なり、屋台形式でエビ釣りを提供しているお店が士林夜市にはいくつかあります。ここでは、餌をつかって釣るのではなく、針をエビに引っ掛けて釣ります。また、時間制ではなく竿の数でお金を払います。各竿に針がついており、その針がとれたら、次の竿に変えて……という流れで楽しみます。ヨーヨー釣り、金魚すくいのようなハラハラドキドキ感、大人もついつい熱中してしまう楽しみがあります。気軽にエビ釣りを楽しんでみたい方におすすめです。

※上記情報は2026年1月時点のもので、各店変更する可能性があります。

まとめ|台湾のエビ釣りは観光とローカル文化を同時に楽しめる体験

定番の台湾観光に飽きた方や台湾文化を体験したい方にぴったりなエビ釣り。家族や友達と一緒に競い合ったり、助け合ったり、一人で気ままに没頭したりと、様々な楽しみ方があるのが魅力です。
日本ではなかなか体験できないエビ釣りを、気軽に台湾で挑戦してみるのはいかがでしょうか。

【参考】

台灣光華雜誌 釣蝦樂

台灣光華雜誌 釣蝦武功祕笈

安心ツアーで観光地までらくらく移動!

「美麗(メイリー)!台湾」の代表・吉田皓一がDJを務めるFM NORTH WAVEのラジオ番組から、毎年好評の台湾リスナーツアー2026の開催が決定しました!
人気観光地の「十分」、「野柳地質公園」「基隆」から、今回紹介したエビ釣りまで、ボリューム満載の4日間となっています。添乗員に加え、番組DJの吉田皓一&MAXXXINEが同行し、“さらに一歩踏み込んだディープな台湾” を体験いただけます。

FM NORTH WAVE 「美麗!台湾」番組DJ 吉田皓一・MAXXXINEと行く!! 台湾リスナーツアー 4日間 - HBCトラベル

記事執筆:シャンシャン

美麗!台湾はメールマガジンや公式LINE、公式SNSを運営しています。ぜひフォローいただけると嬉しいです。
公式HP
メールマガジン / 公式LINE
X / Instagram / facebook


筆者プロフィール

シャンシャン
美麗!台湾学生ライター
幼少期から中華圏に縁があり、大学で中国語を専攻、台湾で半年間インターンシップを。
台湾の「飾らない」一面が好きで、宜蘭を10時間ひたすら探索したり、オフシーズンの緑島を自転車で回ったり…。
現在は日本で楽しめる台湾コンテンツやグルメを日々探し中。

タイトルとURLをコピーしました