【2026最新】台湾・春節の二大ランタン祭り完全ガイド「平渓の天燈節」「嘉義の台灣燈會」

カルチャー

台湾の春節を代表する二大行事が、夜空に願いを放つ「平渓天燈節(平渓ランタン祭り)」と、毎年開催地を変えて盛大に行われる「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」
無数のランタンが一斉に舞い上がる光景や、大きなランタンが並ぶ圧巻の姿は、台湾を旅するなら一度は見てみたい特別な瞬間です。

一方で、「いつ行けばいいの?」「アクセスは難しくない?」「一人でも大丈夫?」と、初めて訪れる場合は不安を感じる方も少なくありません。
特に春節期間は混雑も多く、この2つは同じ「ランタン」をテーマとしたイベントにも関わらず、会場も内容もまったく違うため、事前の情報収集が欠かせません。

本記事では、「平渓天燈節(平渓ランタン祭り)」と「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」の開催時期や場所、アクセス方法などの基本情報から、楽しみ方までまとめて紹介します!

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春節のランタン祭りは「2種類」ある

無数のランタンが空に飛び立つ「平渓天燈節(平渓ランタン祭り)」

まず押さえておきたいのは、台湾の春節時期に話題になる「ランタン祭り」は、大きく分けて2種類あるということです。

ひとつは、新北市・平渓(ピンシー)エリアで行われる参加型のお祭り「平渓天燈節(平渓ランタン祭り)」
もうひとつは、毎年開催地が変わる展示型の国家イベント「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」です。

「台湾のランタン祭り」と聞くと、日本のメディアや観光サイトなどでもよく目にする前者「平渓天燈節」のイメージを持つ人が多いかもしれません。
どちらも同時期に行われる「ランタン」を使ったイベントですが、実は、内容も雰囲気も、楽しみ方もまったく異なります。

平渓天燈節(平渓ランタン祭り)

平渓スカイランタンフェス、100個のランタンが夜空を彩る

夜空に願いを放つ、台湾を代表する参加型イベント(出典:Rti 台湾国際放送 YouTube)

「平渓天燈節(平渓ランタン祭り)」は、台湾北部・新北市平渓区で行われる伝統行事。願い事を書いた「天燈(空飛ぶランタン)」を一斉に夜空に放つ景色は圧巻です。海外からの観光客にも非常に人気があります。

この行事の起源は、山間部で暮らしていた人々が無事を知らせるために灯りを上げたことに由来すると言われています。現在では、「願いを天に届ける」象徴的なイベントとして、春節の風物詩になりました。

◆開催時期
2026年3月3日(火)を予定
※旧暦1月15日(元宵節)

◆場所
メイン会場は、十分(シーフェン)老街周辺が中心です。

◆アクセス方法
・鉄道
台北駅 → 瑞芳駅(台湾鉄道)
瑞芳駅 → 十分駅(平渓線)
所要時間は通常で約1時間半ですが、本数が少なく、祭り当日は移動に2〜3時間かかることもあります。余裕を持ったスケジュール必須!

・バス
台北MRTの木柵駅→平渓駅
(台北客運795番バス)

・ツアー/タクシー
ツアー:安心かつ効率的に複数のスポットを巡れます。
タクシー:時間を節約したい場合や、複数人で移動する場合におすすめです。

◆当日の流れと楽しみ方
会場では、ランタンを購入し、筆で願い事を書き、スタッフの合図で一斉に空へ放ちます。
ランタンが夜空に吸い込まれていく瞬間は、言葉を失うほど幻想的。
一人旅の場合でも、現地スタッフがサポートしてくれるため、安心して参加できます。
大切な友人や家族と訪れるのもよし、一人で静かに願いと向き合うのもよし。年に一度の圧巻の景色を味わいながら願いに思いをはせる時間は、一生の思い出になるはずです。
 

台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)

2026台湾ランタンフェスは嘉義で開催、シークレットゲストは「マリオ」

2026年台湾ランタンフェスティバルの様子とマリオとのコラボレーションも紹介!(出典:Rti 台湾国際放送 YouTube)

「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」は、台湾政府観光局が主催する国家級イベント。
巨大なメインランタンを中心に、テーマ展示や光のアートが並ぶ、展示型のフェスティバルです。天燈を空に飛ばすイベントではなく、広大な会場を歩きながら鑑賞するスタイルが特徴です。

◆開催時期
2026年3月3日~3月15日に開催予定。

◆開催地
2026年は台湾新幹線(高鉄)嘉義駅周辺が中心となり、 国立故宮博物院南院周辺などで開催され、阿里山の自然や嘉義のグルメも楽しめる光の祭典となります。

◆アクセス方法

・新幹線
台北駅(など主要駅)→嘉義駅(台湾新幹線/高鉄)
台北からは約1時間半、高雄からは約30分ほどで到着します。会期中は駅周辺から会場へ向かう導線も整備され、案内表示に沿って移動できるため、迷いにくいのも安心ポイントです。

・バス
嘉義市内や周辺エリアからは、路線バスや臨時シャトルバスが運行される予定です。

◆見どころと楽しみ方
「台灣燈會」の魅力は、スケールの大きさと演出力。
その年ごとのテーマに沿った巨大ランタン、プロジェクションマッピング、光の回廊など、写真映えする展示が数多く並びます。今回は日本の人気ゲームキャラクター「スーパーマリオ」との嬉しいコラボもあり、今から楽しみです。
入場無料で、混雑していても会場が広いため、比較的ゆったり楽しめます。一人旅はもちろん、家族連れや年配の方にもおすすめです。

春節シーズンに訪れる際の注意点

・交通機関は早めに予約
・当日は現金を多めに用意
・防寒対策
・スマホの充電対策

イベント期間中の台湾は、国内外から多くの人が移動します。交通機関はなるべく早めに予約をするのがベター◎
特に平渓天燈節は、交通の面で「帰りが一番大変」とも言われています。終了後すぐに帰ろうとせず、時間をずらしたり、周辺で食事をするなどの工夫がおすすめです。

時期や気候にもよりますが、朝晩の寒暖差もあり夜は冷えることもあるため薄手の羽織りを持っていきましょう。現金の準備やスマホの充電対策も忘れずに!

どちらも台湾の春節を味わう一大イベント

夜空へ願いを放つ「平渓天燈節」。
光の演出で春節を祝う「台灣燈會」。

求めるのは、熱気に包まれながら静かに願いと向き合う時間でしょうか。
それとも、祝祭の明るいムードの中で光に身を委ねるひとときでしょうか。

同じ「ランタン」をテーマにした2つのイベントですが、そこに流れる空気や、心に残る余韻はまったく異なります。だからこそ、あらかじめそれぞれの魅力や楽しみ方を知っておくことで、旅の体験はぐっと深まり、記憶に刻まれる景色も変わってくるはずです。

2026年は、旅の目的地にランタン祭りを選んで、台湾の春節を心ゆくまで味わってみてくださいね。

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筆者プロフィール

加賀ま波(MAHA)
台湾大好きライター│ハンドメイド作家
著書に『台湾を自動車で巡る。台湾レンタカー利用完全ガイド』(なりなれ社/KKday・budget協賛)、『慢慢來 あの日の台湾210days』(想創台湾)がある。

2011年、はじめての台湾旅行中に東日本大震災が発生。台湾から見た日本の情景と、自分自身の台湾への無知さとの乖離に違和感を感じ「台湾をもっと知りたい」と思うようになる。同年、嘉義県大林のボランティア活動に参加し、台湾人の温かいおもてなしとキテレツな文化に触れ、帰国後もずっと台湾のことが頭から離れなくなる。その後も渡台を繰り返し、2021年のコロナ禍にワーキングホリデーと留学の夢を叶える。

現在は、美麗(メイリー)!台湾の専属ライターとして、取材執筆、SNS運営、イベント運営などを担当。個人の活動では「想創Taiwan」というブランドを展開、原住民レースなどでオリジナル雑貨を創作し日本各地の台湾関連イベントで販売中。HP・通販Instagram

 

 



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