限定公開! 台湾で話題の新秘境「陽明山 藍寶石泉(サファイアの泉)」へ

台北近郊

ついに解禁された宝石のように輝く注目スポット

陽明山といえば花の季節の観光、そして夜景の見えるレストランでのディナーなどが有名ですが、ありきたりに感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今日は新たに解禁された、世界的にも稀少な名所「藍寶石泉(サファイアの泉)」の訪問レポートをお届けします。ぜひ次の台湾旅行でこの美しい山林を散策し、森の空気や山水の清らかさを満喫してください。

陽明山に一歩足を踏み入れると、あたり一帯はまるで仙人が住んでいそうな美しさです。また山中は水芭蕉や紫陽花の観賞、文学者・林語堂の旧居見学、文化大学でのロマンチックな夜景鑑賞など、様々な楽しみ方ができるエリアとなっています。なかでも今回ご紹介する水道施設「陽明の泉」は必見。日本統治時代に土木技術者・佐野藤次郎によって建設されたこちらの施設は、ユニークなデザインの「草山水道橋」や「松渓の滝」に加え、澄んだサファイアのような水が絶えず湧きでる泉はまるで神仙の住む世界のよう。この小旅行のハイライトといっても過言ではありません。

滝に架かる鉄筋コンクリート製の「草山水道橋」
画像出典/愛玩旅遊
「松溪の滝」は硫黄を含んだ温泉水が流れ、岩が黄色く染まる
画像出典/愛玩旅遊

歴史的にも価値の高い「草山水道系統(システム)」の建設物語

 

草山水道系統の建造者・佐野藤次郎。画像出典/神戸市役所

1928年から1932年にかけて、台北の急激な人口増加にともない観音山の水道システムの供給量を増やすために、佐野藤次郎は大屯の滝から水を引くことを考案。地形と高低差を利用して重力で水を運び、全長20kmもの水道施設を建設しました。これは台湾で初めて、そして唯一の清流を利用した発電設備でもあり、2004年には台北市の歴史的建造物にも登録されました。

さらに感服させられるのは、毎日28,800トンの水を供給しているこの草山水道システムは、発電機能こそ停止され遺跡となっていますが、保存状態が完璧なため、陽明山・山仔后地区や天母の高台住民の水の需要を満たし続けているということです。台北市水道局は湧水の下流に消毒システムを設置、水道水は消毒されたあと、上水道を通って利用者の家まで運ばれます。

アジアNo.1の湧水として知られる「藍寶石泉」は、台湾で最も美しい水道です
画像出典/中央研究院デジタル文化センター:趙守彥

神秘的な青いベールに包まれた謎を一緒に解き明かしましょう

身近な自然を活かした水道施設「陽明の泉」は、井戸を掘らなくても水が湧き出るという世界でも数少ない泉のひとつで、その共有量も毎日安定したものです。施設は四方を火山に囲まれた陽明山国立公園の中にあり、泉水は地下の泥や安山岩、砂石層などの岩の層で濾過され、小さな岩の隙間から湧き出ています。 細菌が生きていけないほどの天然の濾過システムにより、泉の水は一切の汚染がなく、浄水処理をせずとも充分ピュアなもので、生水のまま直接飲むことができます。

源泉の温度は摂氏20~22度で保たれ、冬は温かく、夏は冷たく飲むことができます。水にはナトリウム、亜鉛、カルシウムなど少量のミネラルが含まれ、口当たりは柔らかで甘く、この水でお茶を淹れるとその香りと味わいをより感じることができるそうです。

陽明の泉はその宝石のような青い光の波から「藍寶石泉(サファイアの泉)」と呼ばれています
画像出典/台北市水道局


長年にわたって青色の光を発しているのは、岩壁の鉱物「紫蘇角閃安山岩」によって光が屈折するため。泉の水は岩の隙間から湧き出て、波の光がキラキラと輝き、夢のような光景を作り出しています。また、天候によって見え方が変わるので、さまざまな青色を楽しむことができます。

泉の色は天候によって変化。寒い時には白いもやが出て、独特の味わいがあります
画像出典/中央研究院デジタル文化センター:趙守彥

限定公開の「藍寶石泉(サファイアの泉)」に入場する方法

元来「藍寶石泉(サファイアの泉)」は、毎年 “世界水の日” に行われる「天母水道祭」の間、3時間のみ公開される神秘的な空間でしたが、2020年10月1日より限定公開されることになりました。

ただし、草山水道系統は重要な水の供給地であるため、自由に見学することはできません。旅行会社が実施するツアーに参加するか、あるいは個人で予約して入場することになりますが、中国語が可能な方は是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。

旅行会社での予約例  【愛玩旅遊】
〜 「藍寶石泉  1日探検ツアー」 〜
橫嶺古道、林語堂旧居、レストラン「有不為齋」での閩南料理、サファイアの泉、草山水道橋 

■直近のツアー予定:  7/3、7/10、7/17、7/24 (※土曜催行)、他
■詳細・注意事項などは【愛玩旅遊】の公式HPでご確認ください。
   http://www.iplaytrip.com/home/goods.php?id=100
個人での入場予約  【台北自來水園區】

■詳細・注意事項などは【台北自來水園區】の公式HPでご確認ください。
   https://taipeiwaterpark.welcometw.com/


泉の水の涼やかな甘さを味わいたい、100年近く続く歴史的建造物に足を運びたい…そんな方には、今回ご紹介したディープな水の小旅行はきっと気に入っていただけると思います。

「藍寶石泉 1日探検ツアー」の内容をご紹介
画像出典/愛玩旅遊

「藍寶石泉(サファイアの泉)」へのアクセス情報

台北捷運地下鉄のMRT剣潭駅(3番出口)でバスに乗り換え、「文化大学」バス停で下車。
※109番、111番、260番、681番、紅5番、1717番バスが利用できます。

観光客は、中山北路七段底の天母古道から登山道の階段を登っていくことができます。
もしくは文化大学横の愛府三街12巷から天母古道の登山道を下って登山道の入口まで行き、そこから徒歩10分(下り坂)で水源地に到着します。ガイド及びツアーリーダーと一緒に下っていき、合計1時間〜1時間半の滞在で、現場でガイドと水の試飲を行います。

「藍寶石泉(サファイアの泉)」を探索する前に注意事項をお読みください

■アウトドア体験となりますので、お申し込みの前にご自身の体調を確認してください。
■歩きやすい服装、長めの靴下、滑りにくい運動靴の着用をお勧めします。
■バックパック、日焼け止め、水筒、雨具を持参してください。
■年配の方は、杖などの補助道具をお勧めします。
■歴史的な水道施設を守り、泉の美しさを永続させるために、サファイアの泉に入場する際には
 「飲食禁止」「ポイ捨て禁止」「環境を壊さない」という原則を忘れないようにお願いします。

 

出典:生活譜記Youput
https://www.youput.org/Articles/Details/3e94afa2-3709-4a2e-92f1-0c9eba12cc94

Youputライター/Pobbi Wang

タイトルとURLをコピーしました